【CSS入門】コピペで学ぶ!Webデザインの基本プロパティ完全ガイド
はじめに
Webサイトの「見た目」を担当するのがCSS(カスケーディング・スタイル・シート)です。文字の色や大きさ、レイアウト、アニメーションなど、ユーザーが目にする部分のデザインは全てCSSによって作られています。
このガイドでは、Web制作の初心者の方がまず覚えるべき、最も重要で基本的なCSSプロパティを、お預かりした46記事の要点を元に厳選して紹介します。各項目には、さらに詳しい解説とコピペしてすぐに使えるコードへのリンクを用意しています。まずはこの記事で全体像を掴み、気になった部分から詳細ページで学んでいきましょう。
目次
- 1. まずは知っておきたい!CSSの基本ルール
- 2. テキストの見た目を整える(タイポグラフィ)
- 3. 余白を制する者はレイアウトを制す(ボックスモデル)
- 4. 要素を自在に配置する(レイアウト)
- 5. サイトの印象を決める色と背景
- 6. ユーザーを惹きつける装飾と動き
- 7. もう一歩進んだCSSテクニック
1. まずは知っておきたい!CSSの基本ルール
CSSは「どの要素に」「どんなスタイルを」適用するかを指定するのが基本です。そのためのルールをいくつか見ていきましょう。
セレクタ (class / id / タグ)
スタイルを適用するHTML要素を指定する方法です。classは汎用的に、idは特定の唯一の要素に、pのようなタグセレクタは全ての段落に、といった使い分けが基本です。
2. テキストの見た目を整える(タイポグラフィ)
Webサイトの印象は文字の見た目で大きく変わります。読みやすく、魅力的なテキスト表現の基本です。
文字の間隔 (letter-spacing)
文字同士の間隔(字間)を調整します。見出しなどで少し広げるだけで、洗練された印象を与えられます。
テキストの中央揃え (text-align)
テキストやインライン要素を、親要素の中で水平方向に中央揃えにします。
3. 余白を制する者はレイアウトを制す(ボックスモデル)
全てのHTML要素は「ボックス」として扱われ、その周りの余白を調整することがレイアウトの基本となります。
枠線 (border)
ボックスの周りに枠線を引きます。実線(solid)や点線(dotted)など、様々なスタイルを表現できます。
内側と外側の余白 (padding / margin)
paddingはボックスの内側の余白、marginはボックスの外側の余白を調整します。これらを使いこなすことが美しいレイアウトの鍵です。
4. 要素を自在に配置する(レイアウト)
要素を縦に積むだけでなく、横に並べたり、回り込ませたりする技術です。
横並びの基本 (display: flex)
現代のWebレイアウトで最も強力で主流な手法です。親要素に指定するだけで、子要素を簡単に横並びにできます。
高さと幅の制御 (width / height)
ボックスのサイズを指定します。`width: 100%`のように親要素に対する割合で指定するのがレスポンシブデザインの基本です。
要素の非表示 (display: none)
要素を画面上から完全に非表示にします。レイアウトからも消えるため、その要素が存在しなかったかのように振る舞います。
5. サイトの印象を決める色と背景
色と背景はサイト全体の雰囲気を決定づける重要な要素です。
グラデーション (linear-gradient)
背景に滑らかな色の変化(グラデーション)を作り出します。単色よりも深みのあるモダンなデザインを表現できます。
6. ユーザーを惹きつける装飾と動き
インタラクティブで魅力的なサイトを作るためのテクニックです。
マウスホバー時の効果 (:hover)
マウスカーソルが要素の上に乗ったときにスタイルを変化させ、視覚的なフィードバックを与えます。
アニメーション (@keyframes)
要素に動きを加えるための強力な機能です。点滅させたり、フェードイン、スライドインさせるといった多彩な表現が可能です。
7. もう一歩進んだCSSテクニック
基本を覚えたら、より効率的で管理しやすいコードを書くためのテクニックも学びましょう。
スクロール表示 (overflow)
要素の高さを固定し、内容が溢れた部分をスクロールバー付きで表示させます。
フォームのデザイン
入力欄のフォーカス時のスタイルや、ラジオボタン等のカスタマイズは、フォームの使いやすさを向上させる上で重要です。
おわりに
今回はCSSの基本的なプロパティを目的別に整理してご紹介しました。一つ一つの機能はシンプルですが、これらを組み合わせることでデザインの可能性は無限に広がります。
まずはこのまとめ記事を参考に、気になるテクニックから試してみてください。そして、個別の解説ページでコードをコピー&ペーストして、実際に動かしながらCSSの楽しさを体験していただければ幸いです。