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【CSS入門】コピペで学ぶ!Webデザインの基本プロパティ完全ガイド

はじめに

Webサイトの「見た目」を担当するのがCSS(カスケーディング・スタイル・シート)です。文字の色や大きさ、レイアウト、アニメーションなど、ユーザーが目にする部分のデザインは全てCSSによって作られています。

このガイドでは、Web制作の初心者の方がまず覚えるべき、最も重要で基本的なCSSプロパティを、お預かりした46記事の要点を元に厳選して紹介します。各項目には、さらに詳しい解説とコピペしてすぐに使えるコードへのリンクを用意しています。まずはこの記事で全体像を掴み、気になった部分から詳細ページで学んでいきましょう。


目次


1. まずは知っておきたい!CSSの基本ルール

CSSは「どの要素に」「どんなスタイルを」適用するかを指定するのが基本です。そのためのルールをいくつか見ていきましょう。

セレクタ (class / id / タグ)

重要度:★★★★★ (必須)難易度:★☆☆☆☆ (簡単)

スタイルを適用するHTML要素を指定する方法です。classは汎用的に、idは特定の唯一の要素に、pのようなタグセレクタは全ての段落に、といった使い分けが基本です。

CSSリセット

重要度:★★★★☆ (推奨)難易度:★☆☆☆☆ (簡単)

ブラウザが元々持っているリンクの下線などのデフォルトスタイルをリセットし、デザインのズレを防ぐ考え方です。


2. テキストの見た目を整える(タイポグラフィ)

Webサイトの印象は文字の見た目で大きく変わります。読みやすく、魅力的なテキスト表現の基本です。

文字色 (color)

重要度:★★★★★ (必須)難易度:★☆☆☆☆ (簡単)

テキストの色を指定する最も基本的なプロパティです。注意喚起のエラーメッセージなどで赤文字を使うなど、情報を的確に伝えられます。

文字の太さ (font-weight)

重要度:★★★★★ (必須)難易度:★☆☆☆☆ (簡単)

テキストを太字にし、重要な部分を強調します。

斜体 (font-style)

重要度:★★★☆☆ (よく使う)難易度:★☆☆☆☆ (簡単)

テキストを斜体にします。引用文やデザインのアクセントとして使われます。

文字サイズ (font-size)

重要度:★★★★★ (必須)難易度:★☆☆☆☆ (簡単)

テキストの大きさを調整します。em単位を使えば、親要素を基準にした相対的な大きさで指定できます。

行の高さ (line-height)

重要度:★★★★★ (必須)難易度:★☆☆☆☆ (簡単)

行と行の間隔を調整し、長文の読みやすさを向上させます。

文字の間隔 (letter-spacing)

重要度:★★★☆☆ (よく使う)難易度:★★☆☆☆ (易しい)

文字同士の間隔(字間)を調整します。見出しなどで少し広げるだけで、洗練された印象を与えられます。

テキストの中央揃え (text-align)

重要度:★★★★★ (必須)難易度:★☆☆☆☆ (簡単)

テキストやインライン要素を、親要素の中で水平方向に中央揃えにします。


3. 余白を制する者はレイアウトを制す(ボックスモデル)

全てのHTML要素は「ボックス」として扱われ、その周りの余白を調整することがレイアウトの基本となります。

枠線 (border)

重要度:★★★★☆ (推奨)難易度:★☆☆☆☆ (簡単)

ボックスの周りに枠線を引きます。実線(solid)や点線(dotted)など、様々なスタイルを表現できます。

内側と外側の余白 (padding / margin)

重要度:★★★★★ (必須)難易度:★☆☆☆☆ (簡単)

paddingはボックスの内側の余白、marginはボックスの外側の余白を調整します。これらを使いこなすことが美しいレイアウトの鍵です。


4. 要素を自在に配置する(レイアウト)

要素を縦に積むだけでなく、横に並べたり、回り込ませたりする技術です。

横並びの基本 (display: flex)

重要度:★★★★★ (必須)難易度:★★★☆☆ (普通)

現代のWebレイアウトで最も強力で主流な手法です。親要素に指定するだけで、子要素を簡単に横並びにできます。

回り込み (float)

重要度:★☆☆☆☆ (限定的)難易度:★★★★☆ (難しい)

画像の周りにテキストを回り込ませるなど、古典的なレイアウトで使われる手法です。

インラインブロック (display: inline-block)

重要度:★★★☆☆ (よく使う)難易度:★★☆☆☆ (易しい)

横に並びつつ、幅や高さも持たせられる便利なプロパティです。

高さと幅の制御 (width / height)

重要度:★★★★★ (必須)難易度:★☆☆☆☆ (簡単)

ボックスのサイズを指定します。`width: 100%`のように親要素に対する割合で指定するのがレスポンシブデザインの基本です。

要素の非表示 (display: none)

重要度:★★★★☆ (推奨)難易度:★☆☆☆☆ (簡単)

要素を画面上から完全に非表示にします。レイアウトからも消えるため、その要素が存在しなかったかのように振る舞います。

実践的な2カラムレイアウト

重要度:★★★★☆ (推奨)難易度:★★★☆☆ (普通)

display: flexを使って、サイドバーとメインコンテンツのような一般的な2カラムレイアウトを簡単に作成できます。


5. サイトの印象を決める色と背景

色と背景はサイト全体の雰囲気を決定づける重要な要素です。

背景色 (background-color)

重要度:★★★★★ (必須)難易度:★☆☆☆☆ (簡単)

要素の背景に色をつけます。`body`タグに指定すればサイト全体の背景色となり、統一感のあるデザインになります。

グラデーション (linear-gradient)

重要度:★★★☆☆ (よく使う)難易度:★★★☆☆ (普通)

背景に滑らかな色の変化(グラデーション)を作り出します。単色よりも深みのあるモダンなデザインを表現できます。

半透明 (rgba)

重要度:★★★★☆ (推奨)難易度:★★☆☆☆ (易しい)

色に透明度を指定できます。背景画像の上にテキストを載せる際などに、文字の可読性を保ちつつ背景を透けさせることができます。


6. ユーザーを惹きつける装飾と動き

インタラクティブで魅力的なサイトを作るためのテクニックです。

角を丸くする (border-radius)

重要度:★★★★★ (必須)難易度:★☆☆☆☆ (簡単)

ボックスの角を丸くし、柔らかい印象を与えます。ボタンやカードのデザインで多用されます。

影をつける (box-shadow)

重要度:★★★★☆ (推奨)難易度:★★☆☆☆ (易しい)

要素に影をつけ、立体感を演出します。ボタンなどを背景から少し浮き上がって見せる効果があります。

カード型レイアウト

重要度:★★★★☆ (推奨)難易度:★★☆☆☆ (易しい)

角丸と影を組み合わせて、情報を見やすくまとめるカード型のデザインを作成します。

マウスホバー時の効果 (:hover)

重要度:★★★★☆ (推奨)難易度:★★☆☆☆ (易しい)

マウスカーソルが要素の上に乗ったときにスタイルを変化させ、視覚的なフィードバックを与えます。

ボタンの無効化 (:disabled)

重要度:★★★☆☆ (よく使う)難易度:★★☆☆☆ (易しい)

フォームの入力が不完全な場合など、ボタンを意図的に押せないようにする際のスタイルです。

アニメーション (@keyframes)

重要度:★★☆☆☆ (応用的)難易度:★★★★☆ (難しい)

要素に動きを加えるための強力な機能です。点滅させたり、フェードイン、スライドインさせるといった多彩な表現が可能です。

見出し下のライン

重要度:★★★☆☆ (よく使う)難易度:★☆☆☆☆ (簡単)

border-bottomプロパティを使って、見出しの下にラインを引き、セクションの区切りを明確にします。


7. もう一歩進んだCSSテクニック

基本を覚えたら、より効率的で管理しやすいコードを書くためのテクニックも学びましょう。

CSS変数 (:root)

重要度:★★★☆☆ (よく使う)難易度:★★★☆☆ (普通)

サイトのテーマカラーなどを「変数」として定義し、様々な場所で使い回すことで、メンテナンス性を劇的に向上させます。

スクロール表示 (overflow)

重要度:★★★☆☆ (よく使う)難易度:★★☆☆☆ (易しい)

要素の高さを固定し、内容が溢れた部分をスクロールバー付きで表示させます。

フォームのデザイン

重要度:★★★★☆ (推奨)難易度:★★★☆☆ (普通)

入力欄のフォーカス時のスタイルや、ラジオボタン等のカスタマイズは、フォームの使いやすさを向上させる上で重要です。

おわりに

今回はCSSの基本的なプロパティを目的別に整理してご紹介しました。一つ一つの機能はシンプルですが、これらを組み合わせることでデザインの可能性は無限に広がります。

まずはこのまとめ記事を参考に、気になるテクニックから試してみてください。そして、個別の解説ページでコードをコピー&ペーストして、実際に動かしながらCSSの楽しさを体験していただければ幸いです。