GitHubアカウントの作り方と最初の設定ガイド【画像付きで丁寧に解説】
前回の記事「GitHubとは?初心者にもわかる仕組みと使い道」では、GitHubがWeb制作者にとってどれほど強力なツールであるかをご紹介しました。概念は理解できたけれど、「じゃあ、具体的にどうやって始めればいいの?」と思われた方も多いでしょう。
この記事では、その第一歩となるGitHubアカウントの作成手順から、最初にやっておくべきプロフィールの設定、そしてセキュリティを高めるための2段階認証まで、実際の画面のスクリーンショット(の想定)を交えながら、一つひとつ丁寧に解説していきます。このガイドを終える頃には、あなたも立派なGitHubユーザーの一員です!
3ステップで完了!GitHubアカウント作成手順
GitHubのアカウント作成は、驚くほど簡単です。必要なものは、普段お使いのメールアドレスだけ。早速始めましょう!
ステップ1: 公式サイトにアクセスしてサインアップ
まずはGitHubの公式サイトにアクセスします。トップページに大きく表示されているメールアドレス入力欄に、あなたのメールアドレスを入力して「Sign up for GitHub」ボタンを押しましょう。
[画像:GitHubのトップページ。中央のメールアドレス入力欄が強調されている]
「Welcome to GitHub! Let's begin the adventure」という画面が表示されたら、冒険の始まりです!
ステップ2: アカウント情報の入力(ユーザー名・パスワード)
次に、アカウントの基本情報を設定していきます。
[画像:ユーザー名、パスワード、通知設定を入力する画面]
- Enter your email: 先ほど入力したメールアドレスがすでに入っています。
- Create a password: パスワードを設定します。最低15文字、または8文字以上で数字と小文字を含む必要があります。推測されにくい、強力なパスワードを設定しましょう。
- Enter a username: これがあなたのGitHub上でのIDになります。世界中のユーザーと重複しない、ユニークな名前を考える必要があります。後から変更も可能ですが、リポジトリのURLなども変わってしまうため、なるべく長く使える名前を選ぶのがおすすめです。
- Email preferences: GitHubからの製品アップデートやお知らせメールを受け取るかどうかのチェックです。不要な場合はチェックを外しても構いません。
最後に、「Verify your account」という人間であることを証明するための簡単なパズル(例:「らせん状の銀河を選択してください」など)を解いて、「Create account」ボタンをクリックします。
ステップ3: メール認証とダッシュボードへ
アカウント情報が送信されると、登録したメールアドレスにGitHubから8桁の認証コードが記載されたメールが届きます。
[画像:GitHubから届いた認証コードが記載されたメールのスクリーンショット]
そのコードをブラウザの画面に入力してください。これでメールアドレスの所有者確認が完了します。
[画像:認証コードを入力する画面]
次に、簡単なアンケート画面(チームの人数や利用目的など)が表示されることがありますが、これはスキップしても問題ありません。画面下部の「Skip personalization」をクリックしましょう。
すべての手順が完了すると、あなたのGitHubダッシュボードが表示されます。お疲れ様でした!これでアカウント作成は完了です。
[画像:初めて表示されるGitHubのダッシュボード画面]
最初にやっておきたい!GitHubの初期設定
アカウントを作っただけでは、まだ空っぽの家と同じです。他の開発者から信頼を得たり、自分の活動をアピールしたりするために、最低限のプロフィール設定とセキュリティ設定を済ませておきましょう。
プロフィール設定(名前、アイコン、BIO)
あなたのプロフィールは、世界中の開発者が見る名刺代わりです。しっかり設定しておきましょう。まず、画面右上の自分のアイコンをクリックし、「Your profile」を選択してプロフィールページに移動します。
[画像:GitHubのヘッダー右上のアイコンから「Your profile」を選択している様子]
プロフィールページが表示されたら、「Edit profile」ボタンを押して編集画面に移ります。
[画像:プロフィールページと「Edit profile」ボタン]
- Name: あなたの本名やニックネームを入力します。ユーザー名とは別に、表示用の名前として使われます。
- Profile picture: あなたのアイコン画像です。顔写真や、オリジナルのロゴなどを設定すると、ぐっと個性がでます。
- Bio: 自己紹介文です。どのような技術に興味があるか(例: "Front-end developer passionate about React and Vue.js.")や、現在の職業などを簡潔に書きましょう。
- URL, Social accounts, Company, Location: あなたのウェブサイトやSNS、所属などを任意で設定できます。
入力が終わったら「Save」ボタンを押して保存します。これだけで、あなたのプロフィールページがぐっと魅力的になります。
2段階認証(2FA)の設定でセキュリティ強化
GitHubアカウントには、あなたの貴重なコードが保管されます。不正ログインを防ぐため、2段階認証(2FA)の設定を強く推奨します。
2段階認証とは、パスワードに加えて、スマートフォンアプリなどで生成される一時的な確認コードの入力を必須にすることで、セキュリティを大幅に向上させる仕組みです。
- 画面右上のアイコンから「Settings」を選択します。
- 左のサイドバーから「Password and authentication」をクリックします。
- 「Two-factor authentication」の項目にある「Enable two-factor authentication」ボタンを押します。
[画像:2段階認証の設定画面]
その後、画面の指示に従い、スマートフォンの認証アプリ(Google AuthenticatorやAuthyなど)でQRコードをスキャンして設定を進めます。設定が完了すると、リカバリーコードが表示されるので、これは必ず安全な場所に保管しておきましょう。スマホを紛失した際に、アカウントにアクセスするために必要になります。
通知設定の確認
デフォルトでは、GitHubは様々なタイミングでメール通知を送ってきます。通知が多すぎると感じる場合は、設定を見直しましょう。「Settings」→「Notifications」から、どのような場合にメール通知を受け取るかを細かく設定できます。
登録時によくある質問(Q&A)
Q. ユーザー名は後から変更できますか?
A. はい、変更できます。ただし、変更するとあなたのプロフィールやリポジトリのURLがすべて変わってしまいます。GitHubは古いURLから新しいURLへのリダイレクトを自動で行ってくれますが、連携している外部サービスなどで問題が起きる可能性もゼロではありません。特別な理由がない限り、最初に決めた名前を使い続けることをお勧めします。
Q. 無料プランと有料プランの違いは何ですか?
A. 個人の学習や開発であれば、無料プランで十分すぎるほど高機能です。 昔は非公開の「Privateリポジトリ」は有料でしたが、現在は無料プランでも無制限に作成できます。有料の「Team」や「Enterprise」プランは、主に企業向けで、より高度なセキュリティ管理やチーム連携機能が提供されます。
Q. 認証メールが届きません。
A. まずは迷惑メールフォルダを確認してください。それでも見つからない場合は、登録時に入力したメールアドレスにタイプミスがなかったか確認しましょう。サインアップ画面でメールアドレスを再入力するか、GitHubのヘルプページを参照してみてください。
まとめ:GitHubアカウントはWeb制作者のパスポート
お疲れ様でした!これで、あなたはGitHubの世界に足を踏み入れました。GitHubアカウントは、単にコードを置く場所ではなく、あなたのスキルと経験を記録し、世界に示すための「パスポート」のようなものです。
今回設定したプロフィールを充実させながら、ぜひ積極的に活用してみてください。次のステップは、あなたのPCにGitをインストールし、GitHubと連携させることです。