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Zshのインストール方法(macOS / Linux)と初期設定ガイド

前回の記事「Zshとは?開発者が愛用する理由とBashとの違いを解説」で、Zshがいかに高機能で魅力的なシェルであるかをご紹介しました。賢い補完機能や便利なショートカットの数々を知り、「自分の環境でもZshをメインで使ってみたい!」と思われた方も多いのではないでしょうか。

この記事では、そのZshを実際にあなたのマシンに導入し、快適なコマンドライン環境を構築するための第一歩を、具体的な手順と共に解説します。macOSとLinux(Ubuntu/Debian系)それぞれのインストール方法から、初めてZshを起動したときに行うべき初期設定、そして自分好みにカスタマイズするための入り口となる設定ファイルの基本までをカバーします。

この記事を読み終えれば、あなたはZshを自分のメインシェルとして使いこなすための、しっかりとした土台を築くことができます。さあ、最強のシェル環境構築の旅を始めましょう!


1. Zshのインストール

まずはお使いのOSにZshをインストールします。最新のmacOSではすでにZshが標準となっていますが、Linux環境や、より新しいバージョンのZshを使いたい場合のために、インストール方法を確認しておきましょう。

macOSの場合

macOS Catalina以降、Zshは標準シェルとしてプレインストールされています。まずはバージョンを確認してみましょう。

$ zsh --version
zsh 5.8 (x86_64-apple-darwin21.0)

もし、より新しいバージョンを使いたい場合は、Homebrewを使って簡単にインストールできます。


brew install zsh

Linux (Ubuntu/Debian系) の場合

多くのLinuxディストリビューションでは、Zshは標準ではインストールされていません。しかし、パッケージマネージャを使えば一行でインストールできます。

まず、パッケージリストを最新の状態にします。

sudo apt update

次に、zshをインストールします。

sudo apt install -y zsh

ログインシェルをZshに変更する

Zshをインストールしただけでは、ターミナルを新しく開いても自動的にはZshになりません。ログインシェル(ターミナル起動時に使われるシェル)をZshに変更する必要があります。chshコマンドを使いましょう。

chsh -s $(which zsh)

$(which zsh)の部分は、インストールされたzshの場所(パス)を自動的に探してくれます。コマンド実行後、パスワードを求められたら入力し、ターミナルを再起動すれば変更が反映されます。


2. Zshの初期設定ウィザード

初めてZshを起動すると、以下のようなメッセージが表示され、初期設定ウィザードが始まります。

This is the Z Shell configuration function for new users, zsh-newuser-install.
You are seeing this message because you have no zsh startup files...
---
Please pick one of the following options:

(q)  Quit and do nothing.  The function will be run again next time.

(0)  Exit, creating the file ~/.zshrc containing just a comment.
     That will prevent this function from being run again.

(1)  Continue to the main menu.

(2)  Populate your ~/.zshrc with the configuration recommended
     by the system administrator and exit.

ここでは、各選択肢が何を意味するかを理解することが重要です。

初心者の方は、まず2キーを押して推奨設定で始めるのが一番簡単で確実です。


3. 設定ファイル「.zshrc」を理解する

初期設定ウィザードで2を選択すると、あなたのホームディレクトリ(~/)に.zshrcというファイルが作成されます。これはZshのメイン設定ファイルで、Bashでいうところの.bashrcに相当します。ターミナルを新しく開くたびに、このファイルに書かれた設定が読み込まれます。

どんな内容が書かれているか、catコマンドで覗いてみましょう。

$ cat ~/.zshrc
# Lines configured by zsh-newuser-install
HISTFILE=~/.histfile
HISTSIZE=1000
SAVEHIST=1000
setopt appendhistory autocd extendedglob nomatch
# End of lines configured by zsh-newuser-install
# ...

履歴の保存設定や、先ほど紹介したautocd(cd不要のディレクトリ移動)といった便利なオプションがすでに有効になっているのが分かりますね。今後、Zshをカスタマイズしていくには、この.zshrcファイルを編集していくことになります。


4. 簡単なカスタマイズ例:エイリアスとプロンプト

.zshrcの仕組みがわかったところで、簡単なカスタマイズを試してみましょう。

エイリアス(別名)を登録する

よく使う長いコマンドに、短い別名を付けてみましょう。ここでは、ls -alF(詳細リスト表示)にllという別名を付けます。echoコマンドで設定を.zshrcファイルの末尾に追記します。

echo "alias ll='ls -alF'" >> ~/.zshrc

設定を反映させるため、以下のコマンドを実行するか、ターミナルを開き直します。

source ~/.zshrc

これで、llと打つだけでls -alFが実行されるようになります。

$ ll

まとめ

お疲れ様でした!今回は、Zshのインストールから、最初の関門である初期設定ウィザードの解説、そして.zshrcを使った簡単なカスタマイズまでを行いました。

これで、あなたのZsh環境はいつでもカスタマイズできる状態になりました。しかし、Zshの真の力は、世界中の開発者が作ったプラグインやテーマを簡単に導入できる「Oh My Zsh」のようなフレームワークを導入することで、さらに開花します。

次回の記事では、いよいよOh My Zshをインストールし、あなたのターミナルを劇的に便利でカッコよく変身させる方法を解説します。お楽しみに!

Oh My ZshでZshを超快適にカスタマイズする方法【テーマ&補完】