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【初心者向け】PowerShellのインストールと起動方法(Windows / Mac / Linux)

前回の記事「PowerShellとは?Windowsユーザー必携の最強シェルを徹底解説」では、PowerShellがただのコマンドプロンプトではなく、オブジェクトを操る超強力なシェルであることを学びました。その魅力とパワフルさの一端に触れ、「ぜひ使ってみたい!」と感じていただけたのではないでしょうか。

しかし、実はあなたのWindowsに最初から入っている「Windows PowerShell」は、少し前のバージョン(5.1)で、現在は新しい機能が追加されていません。現代のWeb開発で真価を発揮するのは、オープンソースで開発が進む新しい「PowerShell (バージョン7以降)」です。これはWindowsだけでなく、macOSやLinuxでも全く同じように動作する、クロスプラットフォームなツールに進化しています。

この記事では、OSごとに最新版のPowerShellをインストールし、起動するまでの手順を、初心者の方でも迷わず進められるように丁寧に解説します。Web開発の効率をブーストするこのモダンなシェルを、あなたの愛用マシンに導入してみましょう!


なぜ新しいPowerShellを? Windows PowerShellとの違い

まず、「Windowsに既に入っているのに、なぜ新しいものをインストールする必要があるの?」という疑問にお答えします。両者には明確な違いがあります。

例えるなら、Windows PowerShellが「家に備え付けの固定電話」で、新しいPowerShellが「最新のスマートフォン」のようなものです。どちらも通話はできますが、できることの幅と将来性が全く違います。この記事では、後者の「最新スマホ」の導入方法を解説します。


1. WindowsにPowerShellをインストールする方法

Windowsへのインストールは、wingetというWindows標準のパッケージ管理ツールを使うのが最も簡単でスマートです。

ステップ1: wingetでPowerShellを検索する

まず、PowerShellまたはターミナルを開き(管理者権限は不要です)、以下のコマンドでインストール可能なPowerShellパッケージを検索してみましょう。

winget search Microsoft.PowerShell

リストに「Microsoft.PowerShell」が表示されれば、wingetが使える状態です。


ステップ2: wingetでPowerShellをインストールする

それでは、以下のコマンドを実行して最新の安定版PowerShellをインストールします。

winget install --id Microsoft.PowerShell --source winget

インストーラーが自動的にダウンロードされ、セットアップが完了します。


ステップ3: 新しいPowerShellを起動・確認する

インストール後、スタートメニューを開くと、従来の青い「Windows PowerShell」とは別に、黒いアイコンの新しい「PowerShell」が追加されています。これをクリックして起動してください。

起動したら、バージョンを確認してみましょう。以下のコマンドを実行します。

$PSVersionTable

表示された結果の中のPSVersionが「7.x.x」のようになっていれば、最新版のインストールは成功です!


2. macOSにPowerShellをインストールする方法

macOSでは、Homebrewというパッケージ管理ツールを使うのが最も簡単です。

ステップ1: HomebrewでPowerShellをインストールする

ターミナルを開き、以下のコマンド一発でインストールできます。

brew install --cask powershell

ステップ2: PowerShellを起動・確認する

インストールが完了したら、ターミナルで以下のコマンドを打つだけでPowerShellが起動します。

pwsh

プロンプトがPS /Users/yourname>のように変わればPowerShellが起動しています。$PSVersionTableでバージョン7以降であることが確認できます。


3. Linux (Ubuntu/Debian)にPowerShellをインストールする方法

Linuxでは、Microsoftの公式パッケージリポジトリを登録してからインストールするのが一般的です。ここではUbuntu/Debian系の手順を紹介します。

ステップ1: 準備

まず、パッケージリストを更新し、必要なツールをインストールします。

sudo apt-get update
sudo apt-get install -y wget apt-transport-https software-properties-common

ステップ2: MicrosoftのリポジトリGPGキーを取得する

パッケージの信頼性を検証するためのキーをダウンロードします。

wget -q "https://packages.microsoft.com/config/ubuntu/$(lsb_release -rs)/packages-microsoft-prod.deb"
sudo dpkg -i packages-microsoft-prod.deb
rm packages-microsoft-prod.deb

ステップ3: PowerShellをインストールする

リポジトリ情報を更新し、いよいよPowerShellをインストールします。

sudo apt-get update
sudo apt-get install -y powershell

ステップ4: 起動と確認

インストール後、pwshコマンドで起動できます。macOSの時と同様に、バージョンを確認してみましょう。

pwsh

まとめ

お疲れ様でした!これで、あなたのWindows、macOS、Linuxマシンに、最新でクロスプラットフォームなPowerShell環境が整いました。OSの垣根を越えて同じコマンド、同じスクリプトが動くというのは、Web開発において非常に大きなアドバンテージとなります。

特にWindowsユーザーの方は、これまでのコマンドプロンプトの常識を覆す「オブジェクト」と「パイプライン」の思想に触れ、自動化の可能性にワクワクしていただけたのではないでしょうか。

環境が整った今、あなたはもう最強シェルの使い手への道を歩み始めています。次回の記事では、この新しいPowerShellを使って、まず最初に覚えたい便利な基本コマンドレット10選を厳選してご紹介します。お楽しみに!

最初に覚えたいPowerShellコマンド10選(Get-Process, Set-Locationなど)