【VSCode入門】Visual Studio Codeとは?インストールから基本設定まで徹底解説
「これからWeb制作やプログラミングを始めたいけど、どのエディタを使えばいいの?」
こんにちは!ほんの数ヶ月前まで、皆さんと同じようにプログラミング知識ゼロだった筆者です。そんな私が、今ではAIの力を借りながらbuyonjapan.comやcopicode.comといったWebサイトを独力で立ち上げることができました。
その最大の功労者と言っても過言ではないのが、今回ご紹介するエディタ「Visual Studio Code」(以下、VSCode)です。
この記事では、私が実際に経験した「つまづきポイント」や「もっと早く知っておけば…」という後悔を元に、専門用語を極力使わず、初心者だった頃の自分に教えるつもりで、VSCodeの導入から「これだけは絶対にやっておくべき!」という初期設定までを徹底的に解説します。
この記事を最後まで読めば、あなたはただVSCodeをインストールするだけでなく、快適な開発環境を手に入れ、「自分でコードを書いて動かす」楽しさの第一歩を踏み出すことができるはずです。
Visual Studio Code (VSCode) って、いったい何者?
VSCodeは、Microsoftが開発している無料の「テキストエディタ」です。テキストエディタとは、その名の通りテキスト(文字)を書いたり編集したりするためのソフト。Windowsの「メモ帳」やMacの「テキストエディット」の超高機能版だと思ってください。
世の中にはたくさんのエディタがありますが、なぜ世界中の開発者がVSCodeを選ぶのでしょうか? 私が実感したメリットは、特にこの3つです。
- 無料なのに超高性能: これだけの機能をすべて無料で使えるのは、正直言って驚異的です。Microsoftの本気度がうかがえます。
- 動作が軽い: 高機能なのに、起動や動作がサクサク軽快です。古いパソコンでもストレスなく使えるのは嬉しいポイントでした。
- 「拡張機能」で自分好みに改造できる: これがVSCode最大の魅力です。後ほど詳しく解説しますが、世界中の開発者が作った便利な追加機能(拡張機能)をインストールすることで、自分だけの最強の開発ツールに育て上げることができます。
「Visual Studio」という名前の似たソフトがありますが、あっちは大規模開発向けの「統合開発環境(IDE)」という別物で、少し複雑で重量級です。Web制作の第一歩としては、軽くて使いやすいVSCodeを選んでおけば間違いありません。
【実践】VSCodeをインストールしよう
それでは、さっそくVSCodeをあなたのパソコンにインストールしましょう。作業はとても簡単です。
まずは、VSCode公式サイトにアクセスしてください。
アクセスすると、あなたのOS(Windows, Mac, Linux)を自動で判別して、最適なダウンロードボタンが大きく表示されているはずです。基本的にはそのボタンをクリックしてインストーラーをダウンロードし、画面の指示に従って進めればOKです。
※公式サイトのデザインは変更される可能性があります。
Windows ユーザーの方へ
ダウンロードした .exe ファイルを実行します。インストールの途中でいくつかチェックボックスが出てきますが、特にこだわりがなければ、以下の項目にチェックを入れておくのがおすすめです。
- 「PATHへの追加」: これは必ずチェックしてください。これにチェックを入れておくと、後々コマンドプロンプトやターミナルから
codeというコマンドでVSCodeを起動できて非常に便利です。 - 「エクスプローラーのファイル コンテキスト メニューに [Code で開く] アクションを追加する」
- 「エクスプローラーのディレクトリ コンテキスト メニューに [Code で開く] アクションを追加する」
最後の2つにチェックを入れると、ファイルやフォルダを右クリックしたときに「Code で開く」という選択肢が表示されるようになります。これが地味に、しかし確実に作業効率を上げてくれます。
また、最近のWindows 10/11をお使いなら、「winget」というコマンドでインストールすることも可能です。コマンドプロンプトやPowerShellを開いて、以下のコマンドを打ち込むだけです。
winget install Microsoft.VisualStudioCode
Mac ユーザーの方へ
ダウンロードした .zip ファイルを解凍すると、Visual Studio Code.app というファイルが出てきます。これを「アプリケーション」フォルダにドラッグ&ドロップすればインストールは完了です。
Macユーザーの方にも、コマンドラインツール「Homebrew」を使ったインストールがおすすめです。ターミナルを開いて、以下のコマンドを実行するだけです。
brew install --cask visual-studio-code
Linux ユーザーの方へ
公式サイトからお使いのディストリビューションに合った .deb (Debian/Ubuntu系) や .rpm (Red Hat/Fedora/SUSE系) パッケージをダウンロードしてインストールしてください。多くのディストリビューションのソフトウェアセンターからもインストール可能です。
例えば、Ubuntuならターミナルで以下のコマンドが使えます。
sudo apt install code
【最重要】これだけはやっておきたい初期設定
無事にインストールが完了したら、いよいよ設定です。ここが一番大事なところ。私が「もっと早くやっておけば…」と後悔した設定を厳選しました。これらをやっておくだけで、あなたの開発体験は天と地ほど変わります。
ステップ1: 何はともあれ日本語化!
VSCodeは初期状態では英語です。英語のままでも使えますが、エラーメッセージや設定項目が英語だと、特に初心者のうちは読むだけで疲弊してしまいます。真っ先に日本語化して、心のハードルを下げましょう。
- 左側のメニューバーにある、四角が4つ並んだようなアイコン(拡張機能ビュー)をクリックします。
- 上部の検索ボックスに「
japanese」と入力します。 - 一番上に出てくる「Japanese Language Pack for Visual Studio Code」の「Install」ボタンをクリックします。
- インストールが完了すると右下に再起動を促すメッセージが表示されるので、「Restart」をクリックします。
これだけで、VSCodeのメニューがすべて日本語に切り替わっているはずです。簡単ですよね!
ステップ2: 設定ファイル (`settings.json`) を開く
VSCodeの詳細な設定は、settings.json という特別なファイルに書き込んでいきます。UI(画面上の設定画面)からも設定できますが、このファイルに直接書き込む方法に慣れておくと、後々設定の管理や共有がとても楽になります。
settings.json を開くには、ショートカットキーを使うのが一番早いです。
- Windows:
Ctrl+Shift+P - Mac:
Command+Shift+P
上記のキーを押すと、「コマンドパレット」と呼ばれる入力欄が画面上部に表示されます。ここに「settings json」と入力し、「基本設定: 設定 (JSON) を開く (Preferences: Open User Settings (JSON))」を選択してください。
すると、{} で囲まれた空(もしくは何か少し書かれた)ファイルが開きます。これがあなたの settings.json です。ここに、これから紹介する設定をコピペしていきましょう。
ステップ3: 最強の初期設定をコピペしよう!
お待たseしました。私が試行錯誤の末にたどり着いた、「これさえ入れておけば間違いない」初期設定です。以下のコードを、先ほど開いた settings.json の {} の中に丸ごとコピー&ペーストしてください。
(もし既に何か設定が書かれている場合は、最後の } の前にカンマ , を入れてから貼り付けてください。JSON形式では、各設定項目の間をカンマで区切るルールになっています。)
{
// ----- 見た目に関する設定 -----
"editor.fontFamily": "'UDEV Gothic NF', 'Source Han Code JP', 'Menlo', 'Monaco', 'Courier New', monospace",
"editor.fontSize": 16,
"editor.lineHeight": 1.8,
"editor.wordWrap": "on",
"workbench.colorTheme": "Default Dark+",
"workbench.iconTheme": "material-icon-theme",
// ----- ファイル操作に関する設定 -----
"files.autoSave": "onFocusChange",
"files.insertFinalNewline": true,
"files.trimFinalNewlines": true,
"files.trimTrailingWhitespace": true,
// ----- エディタの動作に関する設定 -----
"editor.tabSize": 2,
"editor.renderWhitespace": "all",
"editor.cursorStyle": "line",
"editor.cursorBlinking": "smooth",
"editor.minimap.enabled": false,
"editor.bracketPairColorization.enabled": true,
"editor.guides.bracketPairs": "active",
"breadcrumbs.enabled": true,
// ----- 拡張機能「Prettier」に関する設定 -----
"editor.defaultFormatter": "esbenp.prettier-vscode",
"editor.formatOnSave": true,
// ----- ターミナルに関する設定 -----
"terminal.integrated.fontSize": 14,
"terminal.integrated.fontFamily": "monospace"
}
設定項目の簡単な解説
全部を一度に覚える必要はありません。「なるほど、こんなことができるのか」程度に眺めてみてください。
editor.fontFamily: おすすめのプログラミング用フォントを指定しています。フォントが見やすいと、コードの可読性が上がり、バグも見つけやすくなります。(別途フォントのインストールが必要な場合があります)editor.fontSize: 文字の大きさです。お好みで調整してください。editor.lineHeight: 行の高さ。少し広めに取ると、コードが読みやすくなります。editor.wordWrap: 長い行を画面の右端で折り返します。横スクロールがなくなるので必須です。files.autoSave: ファイルを編集して別のウィンドウにフォーカスが移ったときに自動で保存します。Ctrl+S/Cmd+Sの押し忘れを防ぎます。これは本当に便利!files.insertFinalNewline,files.trim...: 保存時に、ファイルの最後に空行を入れたり、行末の不要なスペースを自動で削除したりします。コードを綺麗に保つための設定です。editor.tabSize: Tabキーを押したときのスペースの数。Web開発では2が主流です。editor.renderWhitespace: 半角スペースやタブを記号で表示します。スペースのつけすぎや、全角スペースの混入といったミスにすぐ気づけます。editor.minimap.enabled: 右側に表示されるコード全体の地図(ミニマップ)を非表示にします。画面がスッキリします。editor.bracketPairColorization.enabled:(),{},[]などの対応するカッコを色付けしてくれます。入れ子構造が深くなったときに、どこからどこまでがペアなのか一目で分かります。editor.defaultFormatter,editor.formatOnSave: これが神設定です。後述する拡張機能「Prettier」と連携し、ファイルを保存するたびに、コード全体を決められたルールで自動整形してくれます。もう、コードのインデント(字下げ)で悩む必要はありません。
【厳選】これだけは入れておきたい拡張機能
初期設定が終わったら、次は拡張機能です。VSCodeの真価はここにあります。たくさんあって迷うと思いますが、初心者のうちは、まず以下の3つだけで十分です。
先ほどの日本語化と同様に、左側の拡張機能ビューから名前を検索してインストールしてください。
-
Prettier - Code formatter
先ほどの設定でも出てきた「コード整形ツール」です。これを入れないと
formatOnSaveの設定が機能しません。HTML, CSS, JavaScriptなど、様々な言語のコードを、業界標準の美しいスタイルに一瞬で整えてくれます。「このインデントはタブ?スペース?」「;は付けるべき?」といった細かな悩みから解放され、あなたはロジックに集中できます。 -
Live Server
HTML/CSSのコーディングで革命が起きる拡張機能です。これを有効にすると、ファイルを保存した瞬間に、ブラウザの表示が自動でリロードされます。「コードを修正 → 保存 → ブラウザに切り替え → 更新ボタンをクリック」という面倒な作業が不要になります。開発効率が劇的に向上するので、絶対に入れてください。
-
Material Icon Theme
これは機能的なものではなく、見た目を良くする拡張機能です。ファイルの種類(HTML, CSS, JS, etc.)に応じて、エクスプローラーのファイル名の横に綺麗なアイコンを表示してくれます。ファイルの種類が視覚的に分かりやすくなり、目的のファイルを探すのが少し楽になります。モチベーション維持にも繋がりますよ。
※settings.jsonで"workbench.iconTheme": "material-icon-theme"と設定したので、これをインストールするだけでアイコンが自動的に適用されるはずです。
【体験】「動く」を実感してみよう!
お疲れ様でした! これであなたのVSCodeは、プロも顔負けの開発環境になりました。最後に、この新しい環境を使って「動く」を体験してみましょう。
-
作業フォルダを開く
まず、デスクトップなど分かりやすい場所に「vscode-test」のような名前で新しいフォルダを作成します。そして、VSCodeのメニューから「ファイル」→「フォルダーを開く...」を選択し、今作ったフォルダを開いてください。 -
ファイルを作成する
左側のエクスプローラービューで、フォルダ名にカーソルを合わせると表示される「新しいファイル」アイコンをクリックし、「index.html」という名前のファイルを作成します。 -
コードをコピペする
作成したindex.htmlに、以下のコードをコピー&ペーストしてください。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">
<title>VSCodeテスト</title>
<style>
body {
display: grid;
place-content: center;
min-height: 100vh;
background-color: #282c34;
color: #ffffff;
font-family: sans-serif;
text-align: center;
}
h1 {
font-size: 3rem;
color: #61dafb;
}
</style>
</head>
<body>
<h1>こんにちは、VSCode!</h1>
<p>私の開発環境へようこそ!</p>
</body>
</html>
-
Live Server を起動する
画面右下に「Go Live」というボタンがあるはずです。これをクリックしてください。
どうでしょうか? 自動的にブラウザが立ち上がり、今作成したHTMLが表示されたはずです!
さらに、VSCodeに戻って h1 タグの中身を「Hello, World!」のように書き換えて、ファイルを保存(Ctrl+S / Cmd+S)してみてください。ブラウザに切り替えなくても、表示が瞬時に変わったのが分かりますか?
これが「Live Server」の力であり、あなたが手に入れた新しい開発環境の力です。
まとめ:最強の武器を手に入れたあなたへ
今回は、VSCodeのインストールから、私が心からおすすめする初期設定、そして「動く」体験までを一気に解説しました。
今日設定した内容は、これからのあなたのWeb制作・プログラミング学習の強力な土台となります。最初は覚えることが多くて大変に感じるかもしれませんが、今日紹介した設定や拡張機能は、どれも「面倒な作業」を自動化し、あなたが「考えること」「作ること」に集中できるように手助けしてくれるものばかりです。
VSCodeという最強の武器を手に入れたあなたは、もう初心者ではありません。一人の「開発者」です。この快適な環境で、たくさんのコードを書き、たくさんのものを作り出していってください!
次のステップへ
エディタの準備が整ったところで、次はVSCodeの基本的な画面操作に慣れていきましょう。ファイルやフォルダを効率的に管理する方法を知ることで、さらに開発スピードがアップします。