WinSCPで接続できない!原因と対処法を完全ガイド【初心者向け】
Webサイト制作やサーバー管理に欠かせないツール「WinSCP」。ファイルをサーバーにアップロードしたり、ダウンロードしたりするのにとても便利ですよね。でも、いざ使おうとしたら「なぜか接続できない…」という経験、ありませんか?
エラーメッセージが表示されても、専門用語ばかりで意味が分からず、頭が真っ白になってしまうことも…😱
この記事では、Webクリエイター初心者の方向けに、WinSCPでサーバーに接続できない主な原因とその対処法を、図や具体例を交えながら徹底的に解説します。この記事を読めば、焦らず冷静にトラブルを解決できるようになりますよ!
まずは基本のキ!接続情報の再確認
「うっかりミス」は誰にでもあるもの。複雑な原因を考える前に、まずは基本中の基本である接続情報が正しいかを確認しましょう。意外とこれが原因であることが多いんです。

WinSCPを起動したときのこの画面、もう一度じっくり見てみましょう。
- ① ファイルプロトコル: 契約しているサーバーの指定通りになっていますか?「SFTP」と「FTP」は全くの別物です。FTPSという選択肢もあります。サーバーの管理画面や契約時のメールを再確認しましょう。
- ② ホスト名: サーバーの住所にあたる部分です。
www.が付くのか付かないのか、ハイフン(-)とアンダースコア(_)を間違えていないか、一文字一句確認してください。IPアドレス(例:123.45.67.89)の場合も同様です。 - ③ ポート番号: プロトコルによって決まっていることが多いですが(SFTPなら
22、FTPなら21)、サーバーによっては特殊なポート番号を指定している場合があります。ここも要チェックです。 - ④ ユーザー名: サーバーにログインするためのIDです。
- ⑤ パスワード: パスワードは入力時に `●` で表示されるため、打ち間違いに気づきにくいポイントです。メモ帳などに一度入力して、それをコピー&ペーストしてみるのが確実です。
✅ チェックポイント: コピー&ペーストする際に、前後に余計なスペースが入っていないかも確認しましょう。これだけで認証エラーになることがあります。
よくあるエラーメッセージと原因&対処法
基本的な情報を確認しても接続できない場合、表示されるエラーメッセージが大きなヒントになります。ここでは、代表的なエラーメッセージごとに原因と対処法を見ていきましょう。
1. 「ネットワークエラー: 接続がタイムアウトしました」 (Network error: Connection timed out)
これは、WinSCPがサーバーに声をかけたけど、一定時間内に返事がなかった…という状態です。

🤔 考えられる原因
- ホスト名やIPアドレスが間違っている。
- ポート番号が間違っている。
- サーバー側のファイアウォールが、あなたのPCからの接続をブロックしている。
- あなた自身のPCのファイアウォールやセキュリティソフトが、WinSCPの通信をブロックしている。
- サーバーがダウンしている、またはSSH/FTPサービスが停止している。
🚀 対処法
- まずは前述の「基本のキ」に戻り、ホスト名とポート番号を再度確認します。
- レンタルサーバーの場合、コントロールパネルなどで「IPアドレス制限」や「海外IPアドレス制限」が設定されていないか確認しましょう。もし設定されていて、あなたのIPアドレスが許可されていない場合は、許可リストに追加する必要があります。
- 一時的にPCのセキュリティソフトを無効にして接続を試してみる。もしこれで接続できたら、セキュリティソフトの設定でWinSCPの通信を許可する必要があります。
- 上記すべてを確認してもダメな場合は、サーバー自体に問題がある可能性があります。サーバー管理者に問い合わせてみましょう。
2. 「ホスト '...' は存在しません」 (Host '...' does not exist)
これは比較的わかりやすいエラーで、「入力されたホスト名(サーバーの住所)が見つかりませんよ」という意味です。
🤔 考えられる原因
- ホスト名の単純なスペルミス(タイポ)。
- 存在しないホスト名を入力している。
🚀 対処法
- ホスト名の入力情報を徹底的に確認してください。契約サーバーから送られてきたメールや、管理画面に記載されている情報を一字一句違わずにコピペするのが最も確実です。
- ドメイン(例:
example.com)を取得したばかりの場合、DNS情報がインターネット全体に行き渡るまで時間がかかることがあります(数時間〜最大72時間)。少し時間を置いてから再度試してみてください。
3. 「アクセスが拒否されました」 / 「認証に失敗しました」 (Access denied / Authentication failed)
サーバーにたどり着くことはできたものの、「あなたは誰ですか?許可できません」と門前払いされている状態です。認証情報(IDやパスワード、鍵)に問題がある可能性が高いです。

🤔 考えられる原因
- ユーザー名またはパスワードが間違っている。
- SFTP接続で「鍵認証」を使っている場合、設定している秘密鍵が間違っている、またはサーバーに公開鍵が登録されていない。
- パスワードの有効期限が切れている。
- 接続しようとしているユーザーアカウントが無効になっている。
🚀 対処法
-
ユーザー名とパスワードの再確認:
- 大文字と小文字は区別されます。
Passwordとpasswordは別物です。 - 数字の `0` とアルファベットの `O`、数字の `1` とアルファベットの `l` などを間違えていないか確認しましょう。
- 前述の通り、メモ帳に書いてからコピペするのがおすすめです。
- 大文字と小文字は区別されます。
-
鍵認証の場合のチェックポイント (SFTP):
鍵認証は、パスワードの代わりに「秘密鍵」と「公開鍵」というペアのファイルを使って認証する方法です。よりセキュアな接続方法として推奨されています。
- WinSCPのログイン画面で「設定」ボタンを押し、左メニューから「SSH」>「認証」を選択します。
- 「秘密鍵ファイル」の欄に、正しい `.ppk` ファイルが指定されているか確認します。
.ppkはWinSCPやPuTTYで使われる形式の秘密鍵ファイルです。 - サーバー側に、ペアとなる公開鍵が正しく設置されているか確認が必要です。通常は、サーバー上の
/home/ユーザー名/.ssh/authorized_keysというファイルに公開鍵の中身を書き込みます。この作業が不安な場合は、サーバー管理者に確認してもらいましょう。 - 秘密鍵にパスフレーズ(鍵を開けるためのパスワード)を設定している場合は、その入力も求められます。パスワード同様、打ち間違いに注意してください。
4. 「サーバーは私たちの秘密鍵を拒否しました」 (Server refused our key)
これは鍵認証を使っている際に特有のエラーです。WinSCPが「この鍵で入れますか?」と提示した秘密鍵を、サーバー側が「この鍵は知らないよ」と拒否している状態です。
🤔 考えられる原因
- WinSCPに設定している秘密鍵と、サーバーに登録している公開鍵が、正しいペアではない。
- サーバー側に公開鍵がそもそも登録されていない。
- 公開鍵を登録したファイル(
authorized_keys)や、その親ディレクトリ(.ssh)のパーミッション(権限)設定が間違っている。
🚀 対処法
サーバーにSSHでログインできる場合は、以下のコマンドで設定を確認できます。もしSSHログインもできない、またはコマンド操作が不安な場合は、サーバー管理者に「WinSCPで鍵認証エラーが出ます。authorized_keys の設定とパーミッションを確認してください」と依頼するのがスムーズです。
【確認依頼用】authorized_keys のパーミッション確認コマンド
これはサーバー内で実行するコマンドです。このコマンドの結果を管理者に伝えると、問題の特定が早まることがあります。
ls -la ~/.ssh/authorized_keys
正しいパーミッションは 600 (-rw-------) です。所有者だけが読み書きできる状態ですね。もしこれ以外(例えば 644 など)になっていると、セキュリティ上の理由からサーバーが鍵を読み込んでくれません。
【確認依頼用】.ssh ディレクトリのパーミッション確認コマンド
ls -ld ~/.ssh
.ssh ディレクトリ自体のパーミッションは 700 (drwx------) である必要があります。これらを設定し直す場合は、以下のコマンドを使いますが、操作に自信がない場合は必ず管理者に依頼してください。
【設定変更用】パーミッション変更コマンド(上級者向け)
chmod 700 ~/.ssh
chmod 600 ~/.ssh/authorized_keys
それでも解決しない…最後の砦「ログ機能」
これまで紹介した方法を試しても接続できない場合、WinSCPの「ログ機能」が最後の頼みの綱です。
ログを有効にすると、WinSCPとサーバーがどのような通信を試み、どの段階で失敗したのかが詳細に記録されます。このログファイルを見れば、専門家やサーバー管理者が原因を特定する上で非常に有力な手がかりとなります。
- ログイン画面の「設定」ボタンをクリックします。
- 開いた画面の左下にある「高度なオプション」にチェックを入れます。
- 左側のメニューに「ログ」という項目が表示されるので、それをクリックします。
- 「ログファイル」の欄に、ログの出力先とファイル名を入力します(例:
C:\Users\YourUser\Desktop\winscp.log)。「...」ボタンから保存場所を選ぶと簡単です。 - 「ログレベル」は「Normal」または「Debug 2」に設定すると、より詳細な情報が得られます。
- この設定で一度ログインを試みてください。失敗すると、指定した場所にログファイルが生成されます。

ログファイルの中身は専門的な内容ですが、エラーメッセージの周辺をよく見ると「Access denied」や「Connection failed」といった、これまで見てきたようなキーワードが見つかるはずです。このログファイルをサーバー管理者に提供すれば、問題解決が格段に早くなります。
まとめ
WinSCPで接続できないと、作業が止まってしまい本当に焦りますよね。しかし、原因のほとんどは今回紹介したような基本的な設定ミスや環境の違いによるものです。
トラブルに遭遇したら、まずはこの記事を参考に、以下のステップで冷静に確認してみてください。
- 基本情報の再確認: ホスト名、プロトコル、ポート番号、ユーザー名、パスワード。
- エラーメッセージの確認: タイムアウトか、ホスト名不存在か、認証失敗か。
- 鍵認証の確認 (SFTPの場合): 秘密鍵と公開鍵のペア、パーミッションは正しいか。
- ログの取得: どうしても解決しない場合は、詳細なログを取って専門家や管理者に相談する。
一つひとつ丁寧にチェックしていけば、必ず解決の糸口は見つかります。頑張ってください!🚀