WinSCPの基本操作ガイド|接続・アップロード・転送方法
Webサイトを公開するには、自分のパソコンで作ったファイルをサーバーにアップロードする必要があります。この「ファイルをサーバーに送る」作業は、Webクリエイターにとって必須のスキルです。しかし、特に初心者の方にとっては「黒い画面(CUI)は怖い」「操作が難しそう」と感じるかもしれません。
そんな方におすすめなのが、今回ご紹介する「WinSCP」です。WinSCPは、Windows上でマウスを使って直感的にファイルを操作できる人気の無料ツール。この記事では、WinSCPの基本的な使い方を、winscp基本操作からwinscp接続方法、そしてwinscpファイル転送まで、誰でも真似できるステップで徹底解説します。一緒に「動く」体験をしてみましょう!
そもそもWinSCPとは?
WinSCPは、Windows向けのオープンソースで提供されている、グラフィカルなファイル転送クライアントです。ローカルコンピュータ(あなたのPC)とリモートサーバー(Webサーバーなど)の間で、安全にファイルをやり取りするために使われます。
主な特徴は以下の通りです。
- 直感的なGUI: フォルダやファイルをドラッグ&ドロップで操作でき、初心者でも扱いやすい。
- 多様なプロトコル対応: 現在主流の安全なSFTP(SSH File Transfer Protocol)をはじめ、FTP、SCP、WebDAVなど、さまざまな接続方法に対応しています。
- 高機能: ファイル転送だけでなく、パーミッション(権限)の変更や、簡易的なテキストエディタも内蔵しており、サーバー上での簡単な作業ならWinSCP内で完結できます。
Web制作の現場では、作成したHTMLやCSS、画像ファイルなどをサーバーにアップロードする際に、このWinSCPが頻繁に利用されます。
【STEP1】WinSCPでのサーバー接続方法
まずは、すべての基本となるサーバーへの接続です。ここを乗り越えれば、もう半分終わったようなもの。サーバー契約時に受け取った情報を準備してください。
WinSCPを起動すると、「ログイン」ウィンドウが表示されます。以下の情報を入力しましょう。
- 転送プロトコル: 「SFTP」を選択します。FTPよりも通信が暗号化されるため、セキュリティ上こちらが強く推奨されます。
- ホスト名: サーバーの住所にあたるものです。「example.com」のようなドメイン名か、IPアドレスを入力します。
- ポート番号: SFTPの場合、通常は「22」です。
- ユーザー名: サーバーにログインするためのIDです。
- パスワード: ログイン用のパスワードです。
情報を入力したら、「保存」ボタンを押しておくと、次回から入力を省略できて非常に便利です。最後に「ログイン」ボタンをクリックして、接続を開始します。
💡入力する情報例
以下の情報を、あなたのサーバー情報に置き換えて入力してください。
転送プロトコル: SFTP
ホスト名: example.com (または 192.0.2.1 など)
ポート番号: 22
ユーザー名: your_username
パスワード: your_password
【STEP2】基本画面の見方
無事に接続できると、左右に2つの画面が並んだウィンドウが表示されます。これがWinSCPのメイン画面です。
-
左側の画面 (ローカルパネル)
あなたのパソコンの中身が表示されています。ここからアップロードしたいファイルを選びます。 -
右側の画面 (リモートパネル)
接続したサーバーの中身が表示されています。ここにファイルをアップロードします。
この2つの画面間でファイルをドラッグ&ドロップするのが、WinSCPの基本的なファイル転送方法です。
【STEP3】WinSCPのファイル転送(アップロード・ダウンロード)
それでは、実際にファイルのやり取りを行ってみましょう。操作は驚くほど簡単です。
ファイルのアップロード方法
自分のPCからサーバーへファイルを送る(アップロードする)方法です。Webサイトの公開で最もよく使う操作ですね。
操作方法: 左側のパネル(PC)でアップロードしたいファイルを選択し、右側のパネル(サーバー)の目的の場所までドラッグ&ドロップします。
ここでは例として、作成したWebページのメインファイル `index.html` をアップロードしてみます。
index.html
フォルダのアップロード方法
ファイルだけでなく、フォルダごとアップロードすることもできます。CSSや画像ファイルをまとめたフォルダを一度に転送できるので非常に効率的です。
操作方法: ファイルのアップロードとまったく同じです。左側のパネルからアップロードしたいフォルダをドラッグし、右側のパネルへドロップします。
ここでは、Webサイトのデザインを定義した `css` フォルダを丸ごとアップロードしてみましょう。
/css/
ファイルのダウンロード方法
サーバーから自分のPCへファイルを保存する(ダウンロードする)方法です。サーバー上のファイルのバックアップを取る際によく使います。
操作方法: アップロードとは逆です。右側のパネル(サーバー)でダウンロードしたいファイルを選択し、左側のパネル(PC)の好きな場所までドラッグ&ドロップします。
例として、サーバーにあるデータベースのバックアップファイル `backup.sql` をPCにダウンロードしてみます。
backup.sql
【応用】サーバー上でのファイル・フォルダ操作
WinSCPではファイル転送だけでなく、サーバー上での基本的なファイル管理も可能です。
サーバーに新しいフォルダを作成する
Webサイトのコンテンツを整理するために、画像を置くための `images` フォルダなどをサーバー上に直接作成できます。
操作方法: 右側のパネル(サーバー)の何もないところを右クリックし、「新規」→「ディレクトリ」を選択します。表示されたウィンドウに作成したいフォルダ名を入力します。
ここでは、画像ファイルを格納するための `images` フォルダを作成します。
images
⚠️ 注意!初心者が気をつけるべき点
直感的に操作できるWinSCPですが、いくつか注意点があります。これらを知っておくだけで、多くのトラブルを未然に防げます。
- ファイルの上書き: 同じ名前のファイルやフォルダを転送しようとすると、確認メッセージが表示されます。意図しない上書きで元のファイルを消してしまわないよう、注意深く確認しましょう。
- 転送モード: 通常は意識する必要はありませんが、テキストファイル(HTML, CSS, JSなど)は「テキストモード」、画像やZIPファイルは「バイナリモード」で転送するのが基本です。WinSCPは自動で判別してくれますが、もしファイルが壊れるなどの問題があれば、この設定を見直してみましょう。
- パーミッション(権限): ファイルやフォルダには、「誰がそのファイルを読み書きできるか」という権限(パーミッション)が設定されています。サーバーにアップロードしたファイルが正しく表示されない場合、この権限が原因のことがあります。WinSCPではファイルを右クリックして「プロパティ」を開くと、この権限を数字(例: 644, 755)で変更できます。
- SFTPを優先する: 繰り返しになりますが、FTPは通信内容が暗号化されません。パスワードなどが第三者に盗み見られるリスクがあるため、特別な理由がない限りは必ずSFTPで接続してください。
次のステップ:公開鍵認証でセキュリティを強化しよう
今回はパスワードを使った基本的な接続方法を紹介しました。しかし、より安全でプロフェッショナルな方法として「公開鍵認証」があります。これは、パスワードの代わりに「鍵」のペアを使って認証する方式で、不正ログインのリスクを大幅に軽減できます。
少しだけ設定が必要ですが、一度覚えてしまえばとても簡単で安全です。次の記事で、その具体的な手順を詳しく解説していますので、ぜひチャレンジしてみてください。