【Git連携入門】VSCodeでGit・GitHubを使うための基本操作ガイド
この記事では、プログラミング初心者やWeb制作者が必ず通る道、「Git」と「GitHub」の連携方法を、VSCode(ビジュアルスタジオコード)を使って、世界一わかりやすく解説します。専門用語は極力使わず、私が実際につまずいたポイントを交えながら、「とりあえず動いた!」を体験してもらうことを目指します。
「黒い画面は苦手…」「コマンドって何?」という方でも大丈夫。この記事の手順通りに真似すれば、あなたの書いたコードを安全にGitHubへ保管できるようになりますよ!
自己紹介:知識ゼロからWebサイトを立ち上げた私が解説します
こんにちは!この記事を書いている私は、ほんの数ヶ月前まで皆さんと同じ、プログラミング知識ゼロの初心者でした。
「自分のサービスを作りたい!」という思いだけで、AIを相棒に試行錯誤を重ね、なんとか1ヶ月半で2つのWebサイト(buyonjapan.com, copicode.com)を独力で立ち上げることができました。
その過程で、一番最初に大きな壁として立ちはだかったのが、この「Git」と「GitHub」でした。エラーが出るたびに心が折れそうになりましたが、一つ一つ解決していくうちに、今では最高の相棒になっています。この記事では、そんな私の実体験に基づき、「初心者が本当に知りたいこと」だけを凝縮してお届けします。
【ステップ0】まずは準備運動!必要なツールを揃えよう
何事も準備が大切です。本格的な作業に入る前に、以下の3つのツールがお使いのPCにインストールされているか確認してください。もし無ければ、公式サイトからサクッとインストールしちゃいましょう!
- VSCode (Visual Studio Code): 私たちのお城となる高機能エディタです。
➡️ VSCode公式サイトへ - Git: ファイルの変更履歴を記録・管理してくれるタイムマシンです。
➡️ Git公式サイトへ - GitHubアカウント: Gitで記録した履歴を保管しておく、オンライン上の金庫です。
➡️ GitHub公式サイトへ
💡 初心者あるある: 「Gitをインストールしたのに、VSCodeで認識されない!」
この場合、PCの再起動で直ることがほとんどです。インストール後に一度PCを再起動してみてください。それでもダメなら、Gitをインストールする際に「(Recommended)」と書かれている選択肢を選んで進めば、大抵はうまくいきます。
【ステップ1】Gitに自分の名前を教える(初回のみ)
最初に一度だけ、Gitに「このPCを使っているのは私ですよ」と自己紹介をする必要があります。これは、これから作成するセーブデータ(コミット)に、誰が作ったものなのか名前を記録するためです。
まず、VSCodeを開き、上部メニューの「ターミナル」から「新しいターミナル」を選択して、画面下部にターミナル(黒い画面)を表示させましょう。
ターミナルが表示されたら、以下の2つのコマンドを1行ずつコピペして、Enterキーで実行してください。
まずは、あなたのユーザー名を設定します。"Your Name" の部分を、ご自身のGitHubのユーザー名などに書き換えてください。
git config --global user.name "Your Name"
次に、メールアドレスです。"your.email@example.com" の部分を、ご自身のGitHubに登録しているメールアドレスに書き換えてください。
git config --global user.email "your.email@example.com"
何もメッセージが表示されなければ成功です。これでGitがあなたのことを覚えてくれました!この作業はPCを買い替えるまで基本的に不要です。
【ステップ2】プロジェクトの監視を開始する (git init)
それでは、実際にあなたのプロジェクトをGitの管理下に置いてみましょう。これを「リポジトリの初期化」と呼びます。難しく聞こえますが、VSCodeならボタン一つで完了です。
- VSCodeで、これからバージョン管理したいプロジェクトのフォルダを開きます。(例: `my-project` フォルダ)
- 左側のアクティビティバーから、上から3番目の枝分かれしたようなアイコン(ソース管理)をクリックします。
- 「リポジトリを初期化する」という青いボタンが表示されるので、迷わずクリック!
これだけで、あなたのプロジェクトフォルダに .git という隠しフォルダが作成され、Gitがファイルの変更を監視し始めます。簡単すぎて感動しますよね!
ついでに作成!.gitignore ファイル
プロジェクトの中には、パスワードなどの個人情報や、自動生成されるファイルなど、Gitに監視してほしくない(GitHubにアップしたくない)ファイルが出てきます。そういったファイルをあらかじめ指定しておくのが .gitignore ファイルです。
プロジェクトのルート(一番上の階層)に .gitignore という名前のファイルを新規作成し、無視したいファイル名やフォルダ名を記述します。例えば、以下のように書きます。
# OSが自動生成するファイル
.DS_Store
# パスワードなどを書く設定ファイル
.env
# 大量のパッケージがインストールされるフォルダ
node_modules
💡 ポイント: 最初は何を無視すればいいか分からないものです。「[使っている技術名] .gitignore」(例: Next.js .gitignore)などと検索すると、良い感じのテンプレートがたくさん見つかりますよ。
【ステップ3】変更を記録する(ステージング & コミット)
さて、ここからがGitの真骨頂です。ファイルの変更を「セーブポイント」として記録していきます。この作業は2段階に分かれています。
- ステージング: 「今回のセーブに含める変更」を選ぶ作業。
- コミット: 選んだ変更内容にメッセージを付けて、セーブポイントを確定する作業。
引っ越しに例えると、「段ボールに荷物を詰める(ステージング)」→「段ボールに『キッチン用品』などとラベルを貼って封をする(コミット)」というイメージです。
では、実際にやってみましょう。まず、プロジェクトに何か変更を加えます。例として、index.html というファイルを作成してみます。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>Gitテスト</title>
</head>
<body>
<h1>こんにちは、Git!</h1>
</body>
</html>
ファイルを作成して保存すると、VSCodeのソース管理アイコンに「1」のようなバッジが付きます。これは「1件の変更がありますよ」というGitからのお知らせです。
ソース管理タブを開くと、「変更」という欄に index.html が表示されています。
1. ステージング (git add)
変更があったファイルにマウスカーソルを合わせると表示される「+」(変更をステージ)アイコンをクリックします。これでステージングは完了です。ターミナルで git add . と打つのと同じ操作です。
2. コミット (git commit)
ステージングが完了すると、ファイルは「ステージされている変更」の欄に移動します。次に、上部にあるメッセージボックスに「何を変更したか」が分かるようなメッセージ(例: 最初のコミット、index.htmlを作成など)を入力します。
メッセージを入力したら、「コミット」ボタン(またはチェックマークのアイコン)をクリックします。これでセーブポイントの作成が完了しました!ターミナルで git commit -m "メッセージ" と打つのと同じです。
💡 コミットメッセージは未来の自分への手紙!
今は面倒に感じるかもしれませんが、後から「この変更なんだっけ?」となった時に、分かりやすいメッセージがあなたを助けてくれます。「〇〇機能を追加」「〇〇のバグを修正」のように、具体的に書く癖をつけましょう。
【ステップ4】GitHubにアップロードする (git push)
ローカルPCでのセーブが完了したので、いよいよオンラインの金庫であるGitHubに保管しましょう。この作業を「プッシュ」と呼びます。
1. GitHubで空のリポジトリを作成
まず、GitHubのサイトで新しいリポジトリ(保管場所)を作成します。「Repository name」にプロジェクト名(例: my-project)を入力し、「Create repository」ボタンを押すだけでOKです。この時、「Private」(非公開)を選ぶと、自分しか見れないリポジトリになります。
2. VSCodeからGitHubに接続してプッシュ
ここがクライマックスです!ローカルのセーブデータを、今作ったGitHubのリポジトリに送り込みます。
コミット後、ソース管理タブに「ブランチを発行する」というボタンが表示されているはずです。これをクリックしてください。
すると、「GitHubに公開」という選択肢が出てくるので、それを選択します。VSCodeが自動で先ほど作成したGitHubリポジトリを見つけてくれるので、それを選択すれば…完了です!
初回はGitHubアカウントでの認証を求められます。ブラウザが立ち上がり、認証を許可するボタンを押すだけでOKです。
🚨 ここが最重要つまずきポイント!認証エラー
昔はパスワードで認証できましたが、現在はセキュリティ強化のため、**PAT (Personal Access Token)** という特別なパスワードを使うのが一般的です。もし「パスワードが違う」というようなエラーが出たら、それはほぼ間違いなくPATが必要だというサインです。
PATの作成方法は少し手順が多いので、GitHubの公式ドキュメントを見るのが一番確実です。以下のリンクを参考に、repo と workflow の権限にチェックを入れたトークンを作成し、パスワードの代わりにそのトークンを貼り付けてみてください。
➡️ 個人アクセストークンを管理する - GitHub Docs
一度認証が成功すれば、VSCodeが記憶してくれるので、次からはボタン一つでプッシュできるようになります。
【応用編】ブランチを切って安全に作業する
Gitに慣れてきたら、ぜひ「ブランチ」を使ってみましょう。ブランチとは、一言でいえば**「作業用のパラレルワールド」**です。
メインのセーブデータ(mainブランチ)に直接変更を加えるのは、バグを生む原因になり危険です。そこで、新しい機能を追加したり、デザインを試したりする時は、新しいブランチを作成し、そこで存分に作業します。作業が完了して問題ないことを確認できたら、その変更をメインのブランチに合流(マージ)させるのが安全な開発の流れです。
VSCodeなら、ブランチの作成も簡単です。
- 左下のステータスバーに表示されている現在のブランチ名(最初は
main)をクリックします。 - 画面上部に表示される「+ 新しいブランチを作成...」を選択します。
- 新しいブランチ名(例:
feature/add-new-page)を入力してEnterキーを押します。
これだけで新しいブランチに切り替わりました。あとは、これまで通りファイルを編集 → ステージング → コミット → プッシュ(ブランチの発行)するだけです。この流れさえ覚えれば、もうあなたは立派なGit使いです!
まとめ:Gitは怖くない、最強のタイムマシン!
お疲れ様でした!この記事の手順通りに進められていれば、あなたのPC上のコードが、無事にGitHubという安全な場所に保管されているはずです。
今回紹介した操作が、Git・GitHubを使う上での本当に基本的な、そして最も重要な流れです。
- 作業フォルダで
git init(リポジトリを初期化) - ファイルを変更し
git add(ステージング) - メッセージを付けて
git commit(コミット) - GitHubに
git push(プッシュ)
最初は難しく感じるかもしれませんが、毎日使っているうちに、歯を磨くように自然にできるようになります。Gitは、あなたのコードを守り、いつでも過去の状態に戻せる最強のタイムマシンです。エラーが出ても恐れず、AIに聞いたり、エラーメッセージで検索したりしながら、少しずつ仲良くなっていきましょう!