FileZillaでローカルとサーバーを同期する時の注意
FileZillaでローカルPCとロリポップ上のファイルを見比べると、どちらが新しいか確認しながら作業できます。ただし「同期」という言葉に引っ張られて、サーバー側の必要なファイルを削除したり、古いローカルファイルで本番を上書きしたりすると危険です。
この記事では、FileZillaで比較・同期する前に見るべき、バックアップ、同期方向、削除対象、更新日時、本番確認を整理します。
確認日と対象
確認日: 2026年6月16日。ロリポップでHTML/CSS/PHPの小さなサイトをFileZillaで更新している初心者向けです。WordPress管理画面の更新、サーバー側の自動バックアップ、Git連携デプロイは対象外です。
作成方針: このページは、実サイト運用と公開前後の確認をもとに整理しています。構成整理にはAIを補助的に使うことがありますが、危険操作、秘密情報、対象範囲、関連リンクは公開前に確認しています。
先に結論
初心者のうちは、FileZillaの「同期」や「削除を含む比較反映」より、変更したファイルだけを手動でアップロードする方が安全です。同期を使う場合も、先にサーバー側をバックアップし、削除されるファイルを目で確認してから進めます。
この記事で整理できること
- FileZillaの左側と右側のどちらが上書き先になるか
- ローカルにないサーバー上のファイルを削除してよいか
- 本番だけにある
.htaccess、設定ファイル、画像、ログを守る方法 - 同期前に取るバックアップと、更新後に確認する公開URL
- AIやサーバー会社へ相談する時に貼ってよい情報と伏せる情報
同期前に見る順番
左がPC、右がサーバーです。同期や比較をする前に、バックアップ、方向、削除対象、更新日時を確認します。
最初に分けること
同期前に、何をしたいのかを分けます。目的があいまいなまま同期すると、上書きと削除が同時に起きて原因を追いにくくなります。
| やりたいこと | 安全な進め方 | 止まるべき場面 |
|---|---|---|
| 編集した1ファイルだけ反映したい | 右側の公開フォルダを確認し、そのファイルだけアップロードする | 右側の場所が公開フォルダか分からない時 |
| PCとサーバーの差分を見たい | 比較だけ行い、削除や一括反映はすぐ実行しない | サーバー側にローカルにないファイルが多い時 |
| サーバーをローカルと同じ状態にしたい | 先にサーバー側を丸ごとバックアップし、削除対象を一覧で確認する | .htaccess、config.php、画像、ログ、アップロードフォルダが削除候補にある時 |
| 本番からPCへ最新状態を戻したい | 右から左へダウンロードし、ローカル作業中ファイルを別名退避してから受け取る | PC側に未保存の変更や、戻したくない試作ファイルがある時 |
同期の前にバックアップを取る
同期や一括上書きをする前に、サーバー側の現在の状態をPCへ保存します。特に.htaccess、includes、フォーム処理、DB設定ファイルは戻せる状態にしておきます。
- サーバー側の変更対象フォルダをPCへダウンロードする
- バックアップフォルダ名に日付と作業内容を入れる
- 削除予定のファイルはすぐ消さず、一度退避する
- 本番でしか存在しないファイルがないか見る
server-backup-20260616-before-filezilla-sync/
.htaccess
index.php
assets/
includes/
templates/
upload/
左と右の意味を間違えない
| 方向 | 意味 | 注意 |
|---|---|---|
| 左から右 | PCからサーバーへアップロード | 本番を上書きする |
| 右から左 | サーバーからPCへダウンロード | ローカル作業ファイルを上書きする |
| 削除を含む同期 | 片方にないファイルを消す | 最も事故が起きやすい |
削除同期は慎重にする
「ローカルにないからサーバーからも消す」という同期は便利そうに見えますが、本番にだけ置いている設定ファイル、検証用ファイル、画像、ログ、.htaccessまで消す危険があります。
同期で消しやすい本番だけのファイル
ローカルの作業フォルダにないものが、すべて不要とは限りません。次のファイルやフォルダが削除候補に出たら、同期を止めて用途を確認します。
| 出てきたもの | 消すと起きること | 安全な確認 |
|---|---|---|
.htaccess | SSL、リダイレクト、アクセス制限が崩れ、500エラーになることがある | PCへ保存し、編集前後の差分を確認する |
config.php / db_config.php | DB接続、ログイン、フォーム処理が止まる | 秘密情報を開示せず、存在だけを確認する |
uploads/ / images/ | 過去記事、商品、フォーム添付画像が消える | 公開ページから画像URLを開いて使われていないか見る |
logs/ | エラーや送信履歴を追えなくなる | 必要なら古いログだけ退避する |
vendor/ | Composerライブラリが読めずPHPが止まる | vendor/autoload.php を読み込んでいないか探す |
更新日時だけで判断しない
更新日時は重要な手がかりですが、タイムゾーン、FTP転送、エディタの保存タイミングで見え方が変わることがあります。日時だけでなく、ファイル名、場所、サイズ、直前の作業内容も合わせて見ます。
同期前チェックリスト
| 確認 | 理由 |
|---|---|
| サーバー側をバックアップした | 上書きや削除後に戻せる |
| 右側が公開フォルダ | 別フォルダへの同期を防ぐ |
| 同期方向を言葉で確認した | 左から右か、右から左かを間違えない |
| 削除対象を一覧で見た | 本番だけのファイルを消さない |
| 変更ファイルだけ送れるか考えた | 一括同期より事故が少ない |
AIに相談する時に貼ってよい情報・伏せる情報
AIに同期してよいか確認してもらう場合、必要なのは接続情報ではなく、同期方向、削除候補、対象フォルダ、公開URL、直前の作業です。FTPホスト、ユーザー名、パスワード、管理画面URL、DB接続情報は貼らないでください。
| 分類 | 例 | 扱い |
|---|---|---|
| 貼ってよい | 公開URL、FileZilla右側のフォルダ名、変更したファイル名、削除候補の種類 | 必要に応じて共有する |
| 伏せる | FTPホスト、FTPユーザー名、FTPパスワード、DB接続情報、APIキー | 貼らない |
| 一部伏せる | 顧客名や非公開ディレクトリ名を含むパス | /customer-name/ などを伏せ字にする |
AIや人に相談する時のメモ
削除や一括同期を実行する前に、次の形でメモにすると判断しやすくなります。
FileZillaでローカルPCとサーバーを同期してよいか確認したいです。
目的:
例: 変更したファイルだけ反映したい / サーバー側を整理したい / 本番からPCへ戻したい
同期方向:
例: PCからサーバーへ / サーバーからPCへ / まだ決めていない
FileZilla右側のフォルダ:
変更したいファイル:
削除候補に出ているファイル:
バックアップ:
取得済み / 未取得
公開URLで確認したこと:
FTPホスト、ユーザー名、パスワード、DB接続情報、APIキーは伏せています。
削除してよいもの、上書きしてよいもの、先にバックアップすべきものを分けてください。
安全な運用のおすすめ
- 変更したファイルをメモする
- サーバー側をバックアップする
- FileZilla右側で公開フォルダを開く
- 変更ファイルだけアップロードする
- 下部の失敗した転送と本番URLを確認する
公式情報で確認するところ
FileZillaやロリポップの画面名、同期・比較の操作は変わることがあります。操作前の最終確認は公式情報も合わせて見ます。
| 確認したいこと | 公式情報 | この記事での使い方 |
|---|---|---|
| FileZillaの転送操作 | FileZilla公式 Using | 左右ペイン、転送キュー、上書き操作の基本を確認します。 |
| ロリポップのFTP設定 | ロリポップ公式 各種FTPソフトの設定方法 | FTP接続情報や初期フォルダを確認します。接続情報はAIへ貼りません。 |
| 公開フォルダの意味 | ロリポップ公式 公開フォルダとは | 右側のサーバーフォルダが公開URLに対応しているか確認します。 |