最初に覚えるべきコマンドプロンプトコマンド10選(dir, copy, cls, exitなど)
前回の記事で、コマンドプロンプトの起動方法と、コピー&ペーストや履歴の呼び出しといった基本的な操作方法をマスターしましたね。黒い画面を開き、文字を打ち込むことへの抵抗はもうなくなったはずです。素晴らしい第一歩です!
さて、道具箱の開け方がわかったら、次はその中に入っている基本的な道具の使い方を覚える番です。コマンドプロンプトには無数のコマンドが存在しますが、すべてを一度に覚える必要はありません。まずは、日曜大工でいうところの「ノコギリ、トンカチ、ドライバー」のように、これさえ覚えておけば大抵のことはできる、という定番のコマンドから始めていきましょう。
この記事では、Webクリエイターの皆さんがファイル操作や情報確認で特によく使う、重要かつ基本的な10個のコマンドを厳選して解説します。一つひとつのコマンドを実際に打ち込みながら、その動きを体で覚えていってください!
ファイルとフォルダを「見る・移動する」コマンド
まずは、ファイルシステム内を自由に探索するための基本コマンドです。
1. dir - ディレクトリの内容を一覧表示する
今いる場所(カレントディレクトリ)にどんなファイルやフォルダがあるかを確認する、最も基本となるコマンドです。
dir
/sオプションを付けると、サブフォルダの中身まで含めて、再帰的にすべてのファイルを表示してくれます。
dir /s
2. cd - ディレクトリを移動する
cd (Change Directory) を使って、目的のフォルダへ移動します。作業場所を移るための必須コマンドです。
cd Desktop
3. tree - ディレクトリ構造をツリー表示する
現在のディレクトリ以下のフォルダ構造を、樹形図のように視覚的に分かりやすく表示してくれます。プロジェクト全体の構成を把握したいときに非常に便利です。
tree
ファイルとフォルダを「作る・消す・コピーする」コマンド
次に、実際にファイルやフォルダを操作するコマンドです。
4. mkdir (または md) - フォルダを新規作成する
mkdir (Make Directory) で、新しい空のフォルダを作成します。
mkdir new-project
5. copy - ファイルをコピー(複製)する
ファイルを別の名前や別の場所に複製します。「コピー元ファイル コピー先ファイル」の順で指定します。
copy memo.txt memo_backup.txt
6. del (または erase) - ファイルを削除する
不要になったファイルを削除します。【重要】このコマンドで削除したファイルはゴミ箱には入らず、基本的には元に戻せません。使用する際は、本当に削除して良いファイルか十分に確認してください。
del memo_backup.txt
※フォルダを削除する場合は rmdir (または rd) コマンドを使います。
画面と情報を操作するコマンド
最後に、作業を快適にしたり、情報を確認したりするための補助的なコマンドです。
7. cls - 画面をクリアする
cls (Clear Screen) は、コマンドプロンプトの画面に表示された内容をすべて消去し、きれいな状態に戻します。画面がごちゃごちゃしてきたら、気軽に使いましょう。
cls
8. type - テキストファイルの中身を表示する
指定したテキストファイルの中身を、コマンドプロンプト上に表示します。設定ファイルの内容を少しだけ確認したい、といった場合に役立ちます。
type "C:\path\to\your\file.txt"
9. ipconfig - ネットワーク設定を表示する
自分のPCのIPアドレスや、接続しているネットワークの情報を確認するための定番コマンドです。ネットワーク関連のトラブルシューティングでは最初に使用されます。
ipconfig
10. exit - コマンドプロンプトを終了する
その名の通り、コマンドプロンプトのウィンドウを閉じます。右上の「×」ボタンを押すのと同じですが、コマンドで終了できると少しプロっぽく見えますね。
exit
まとめ
今回は、Windowsのコマンドプロンプトで最初に覚えるべき、使用頻度の高い10個の定番コマンドをご紹介しました。どれもシンプルで、一度覚えてしまえば様々な場面であなたの作業を助けてくれるはずです。
まずは以下のグループで役割を覚えると良いでしょう。
- 見る・移動する:
dir,cd,tree - 作る・消す・コピーする:
mkdir,copy,del - 中身を見る・画面をきれいにする:
type,cls - 情報を確認する・終了する:
ipconfig,exit
これらの基本的な「単語」を使いこなせるようになったら、次のステップは、これらを組み合わせて一連の作業を自動化する「バッチファイル」の作成です。次回の記事では、クリック一つで定型作業を終わらせる、あなただけのお手軽な自動化ツールを作る方法を解説します。お楽しみに!