Claude Code / Codex / Cursor / Copilotの使い分け早見表
AI coding agentは増えています。Claude Code、Codex、Cursor、GitHub Copilotはどれも便利ですが、同じ役割ではありません。
この記事では、初心者や小規模サイト運営者向けに、どのツールをどんな作業に使うか、どこで人間が止めるかを整理します。目的は「最強ツールを決める」ことではなく、作業場所、ルールを書く場所、レビュー場所、承認で安全に選ぶことです。
この記事で整理できること
- Claude Code、Codex、Cursor、GitHub Copilotの大まかな違い
- ローカル、IDE、GitHub、リモート環境のどれで作業するか
- ルールを書く場所、コードが動く場所、レビューする場所の違い
- スマホ起点で依頼できるか、破壊的変更を止める手段があるか
- 記事改善、既存サイト修正、レビュー、PR作成での使い分け
- AIエージェントに任せてよい作業と止めるべき作業
- コピペで使えるツール選定チェックシート
4つのAI coding agentを選ぶ流れ
先に「どこで作業するか」「どこにルールを書くか」「どこでレビューするか」を決めると、ツール選びで迷いにくくなります。
先に結論
迷ったら、次のように分けます。
| やりたいこと | 候補 | 人間が確認すること |
|---|---|---|
| 既存サイトのファイルを読み、必要最小限で直したい | Codex、Claude Code | 変更ファイル、差分、構文、公開URL |
| エディタ内で相談しながら複数ファイルを直したい | Cursor、GitHub Copilot agent mode | 自動編集範囲、ターミナル実行、差分 |
| GitHub上でIssueから作業させ、PRで確認したい | GitHub Copilot cloud agent、Cursor Background Agents | ブランチ、PR、ログ、テスト、権限 |
| 記事改善や内部リンク候補を洗い出したい | Codex、Claude Code、Cursor | 事実確認、リンク先、公開判断 |
| コードの提案や補完を受けながら自分で書きたい | GitHub Copilot、Cursor | 提案内容を採用するか |
公式情報の確認範囲
この比較は、2026年6月9日に各サービスの公式ドキュメントで確認した範囲をもとにしています。各ツールの画面、料金、利用できる機能、管理者設定は変わるため、導入前に公式ページを確認してください。
- Claude Code overview、Claude Code settings
- OpenAI Codex docs、Codex sandboxing、Codex approvals and security
- Cursor modes、Cursor Background Agents、Cursor rules
- GitHub Copilot cloud agent、GitHub Copilot agent mode in IDE、GitHub Copilot repository custom instructions
価格や機能名だけで選ばない
価格、使えるモデル、UI名、プラン条件、管理者ポリシーは変わりやすい項目です。このページでは、変化しにくい「運用の置き場所」で比較します。つまり、ルールを書く場所、コードが動く場所、レビューする場所、止める手段を先に見ます。
実務で迷う5つの比較軸
AI coding agentは、できることだけを比べるとどれも似て見えます。小規模サイト運営では、次の5つを見ると選びやすくなります。
| 比較軸 | 見ること | 判断の目安 |
|---|---|---|
| どこにルールを書くか | AGENTS.md、CLAUDE.md、.cursor/rules、.github/copilot-instructions.md など。 |
複数ツールで使うなら共通ルールとツール固有ルールを分ける。 |
| どこでコードが動くか | ローカル、IDE内、GitHub Actions系の環境、Cursorの遠隔環境など。 | 本番に近い秘密情報やDBがある場所では、読み取りと実行を慎重に分ける。 |
| どこでレビューするか | ローカル差分、Codex review、Cursor diff、GitHub PR、Copilot code reviewなど。 | 最後に人間が差分、テスト、公開影響、戻し方を見られる場所を選ぶ。 |
| スマホ起点があるか | GitHub Issue/PR、cloud agent、アプリ通知、ブラウザからの確認。 | スマホでは依頼と確認までにし、merge、DB、公開、送信はPCで確認する。 |
| 破壊的変更を止める手段 | sandbox、permission、Ask/Manual、PRレビュー、組織ポリシー、禁止ルール。 | 削除、DB、送信、決済、公開設定は自動実行にしない。 |
4ツールのざっくり違い
名前だけで選ぶより、どこで作業するかを見る方が分かりやすいです。
| ツール | 主な作業場所 | 向いている作業 | 注意すること |
|---|---|---|---|
| Claude Code | ターミナル、IDE、デスクトップ、Web | コードベースを読み、複数ファイルを編集し、コマンドも使う開発作業 | CLAUDE.md、settings、permissionsで、読ませる情報と実行範囲を先に決める |
| Codex | Codexアプリ、IDE拡張、CLI、Web | リポジトリを読み、差分を作り、承認やサンドボックス境界を意識した作業 | AGENTS.md、sandbox、approval、review paneで、作業範囲と差分確認を整える |
| Cursor | Cursorエディタ、Background Agents | IDE内での複数ファイル編集、コード探索、背景実行の作業 | Ask/Agent/Manual/Custom、.cursor/rules、AGENTS.md、auto-runを確認する |
| GitHub Copilot | IDE、GitHub、Copilot cloud agent | IDE内の補助、agent modeでの編集、IssueやPRベースの背景作業 | .github/copilot-instructions.md、AGENTS.md、PRレビュー、組織ポリシーを確認する |
ルールを書く場所の早見表
ツールを混ぜて使う場合は、同じ内容を毎回プロンプトに貼るより、ルールファイルとして残す方が安定します。ただし、ファイル名や効き方はツールごとに違います。
| ツール | ルールを書く主な場所 | 使い方の注意 |
|---|---|---|
| Claude Code | CLAUDE.md、.claude/settings.json、.claude/settings.local.json |
AGENTS.mdを使い回す場合は、CLAUDE.mdから参照する形にして、permissionsで秘密情報や危険操作を制限する。 |
| Codex | AGENTS.md、AGENTS.override.md、fallback filenames、Codex config |
階層ごとの指示が結合されるため、古い上書き指示や大きすぎるルールを残さない。 |
| Cursor | .cursor/rules、User Rules、AGENTS.md |
単純な共通ルールはAGENTS.mdでもよいが、スコープを分けたい場合はProject Rulesを使う。 |
| GitHub Copilot | .github/copilot-instructions.md、.github/instructions/*.instructions.md、AGENTS.md |
PRやcloud agentで使う場合は、base branchの指示、path-specific instructions、agent instructionsの重なりを確認する。 |
Claude Codeが向いている場面
Claude Codeは、コードベースを読み、ファイル編集やコマンド実行を含む開発作業を行うAI coding agentです。公式ドキュメントでは、ターミナル、IDE、デスクトップアプリ、ブラウザなど複数の利用場所が案内されています。
ローカルでプロジェクトを開き、会話しながら調査、修正、テスト、説明まで進めたい時に候補になります。
- ターミナル中心で作業している
- 複数ファイルの関係を読んで直してほしい
- コマンド実行やテストまで含めて相談したい
CLAUDE.mdやsettingsで作業ルールを持たせたい
ただし、コマンド実行やファイル編集ができるということは、誤操作の影響も出ます。削除、公開、DB操作、メール送信、課金、秘密情報の扱いは、人間承認を挟む前提にしてください。
Codexが向いている場面
Codexは、リポジトリを読んで差分を作り、確認しながら進める作業に向いています。Copicodeのように、PHPファイル、サイトマップ、内部リンク、SEOログ、デプロイ手順があるサイトでは、作業範囲を決めて任せやすいです。
Codexには、サンドボックスや承認の考え方があります。公式ドキュメントでは、workspace内で作業し、境界を越える操作やネットワークアクセスなどでは承認を求める構成が説明されています。
AGENTS.mdにサイトのルールを書きたい- 変更ファイル、差分、検証結果をセットで見たい
- PHP構文チェック、ローカルHTTP確認、sitemap確認まで流したい
- 公開や外部接続は承認付きで進めたい
初心者がCodexを使うなら、まず Codex用AGENTS.mdテンプレート と AIエージェントの権限設計 を作ってから依頼すると安全です。
Cursorが向いている場面
Cursorは、エディタ内でAIと作業したい人に向いています。公式ドキュメントでは、Agent、Ask、Manual、Customのようなモードが整理され、Agentは自律的な探索や複数ファイル編集に、Askは読み取り中心の相談に使えると説明されています。
さらにBackground Agentsでは、GitHubリポジトリをクローンして別ブランチで作業する遠隔エージェント型の使い方もあります。
- VS Codeに近い感覚でAI編集を使いたい
- コードを見ながら、必要な部分だけAIに直してほしい
- Askで先に読ませ、Agentで編集するように段階を分けたい
- Background Agentsで別ブランチ作業をさせたい
注意点は、モードと権限です。Askなら読み取り中心、Agentなら編集やコマンド実行を含む作業になります。Background Agentsを使う場合は、GitHubへの読み書き権限、遠隔環境、auto-run、秘密情報の扱いを確認してください。
GitHub Copilotが向いている場面
GitHub Copilotは、IDE内の補助から、agent mode、GitHub上のcloud agentまで幅があります。公式ドキュメントでは、IDEのagent modeはローカル開発環境で自律的に編集し、cloud agentはGitHub Actionsベースの環境で作業しPRを作る流れとして説明されています。
GitHubにリポジトリを置き、IssueやPRを中心に作業したい場合に相性がよいです。
- 普段からGitHub IssueやPull Requestで管理している
- AIの作業結果をPRでレビューしたい
- IDE内では補完やagent modeを使いたい
- チームや組織のポリシーに合わせて使いたい
注意点は、Copilotにも複数の使い方があることです。補完、Chat、IDE agent mode、cloud agentは作業範囲が違います。PRが作られたから安全なのではなく、差分、テスト、秘密情報、公開影響を人間がレビューしてください。
混在運用の現実的な選び方
実務では、1つのツールだけに決め切るより、作業の場所で分ける方が自然です。次のように分けると、便利さと安全性を両立しやすくなります。
| 状況 | 第一候補 | 理由 | 止める操作 |
|---|---|---|---|
| 既存PHPサイトをローカルで読み、最小差分で直したい | Codex、Claude Code | ファイルを読ませ、差分、構文、ローカル確認までつなげやすい。 | 本番FTP上書き、DB更新、.htaccess全面差し替え |
| エディタで見ながら、AskからAgentへ段階を切りたい | Cursor | Askで読み取り、Manualで狙った編集、Agentで複数ファイル作業に分けやすい。 | auto-run、対象外ファイル変更、秘密情報読み込み |
| GitHub Issueから作業させ、PRでレビューしたい | GitHub Copilot cloud agent、Cursor Background Agents | ブランチ、PR、ログ、レビューの形に残しやすい。 | レビューなしmerge、強いシークレット、外部送信 |
| サイト運営のルールを複数ツールで共有したい | AGENTS.mdを中心に、CLAUDE.md / Cursor Rules / Copilot instructionsへ橋渡し | 共通ルールとツール固有ルールを分けると、古い指示の混乱を減らせる。 | 秘密情報をルールファイルへ書くこと |
作業別の使い分け表
小規模サイト運営では、次のように分けると迷いにくいです。
| 作業 | 向いている候補 | 避けたい頼み方 |
|---|---|---|
| 記事の構成案を作る | Codex、Claude Code、Cursor、ChatGPT | 「全部自動で公開して」 |
| 既存記事の内部リンクを見直す | Codex、Claude Code、Cursor | 全ページ一括変更を承認なしで実行 |
| PHPの軽い表示崩れを直す | Codex、Claude Code、Cursor、Copilot agent mode | 本番ファイルを直接上書き |
| GitHub IssueからPRを作る | GitHub Copilot cloud agent、Cursor Background Agents | レビューせずにマージ |
| コード補完を受けながら自分で書く | GitHub Copilot、Cursor | 提案を意味不明のまま採用 |
| 公開前チェックリストを作る | Codex、Claude Code、Cursor、Copilot Chat | チェックリストだけ作って確認しない |
初心者が最初に任せるなら低リスク作業から
どのツールでも、最初から削除、公開、DB操作まで任せる必要はありません。次の順番で慣れる方が安全です。
- 読むだけ: ファイル構成、記事内容、エラー文を説明してもらう
- 提案まで: どこを直すか、どのファイルが対象かを出してもらう
- 小さい編集: 1ページ、1ファイル、1目的だけ直す
- 検証: 構文、ローカル表示、リンク、差分を確認する
- 人間承認後に公開: バックアップと戻し方を確認してから反映する
この考え方は、AIエージェントに仕事を任せる前の権限設計 と同じです。
使い分けチェックシート
ツールを選ぶ前に、次を埋めます。
AI coding agent 使い分けチェックシート
今回やりたいこと:
対象サイトまたはリポジトリ:
対象ファイル:
作業場所:
- ローカル
- IDE内
- GitHubのIssue/PR
- リモート/バックグラウンド環境
ルールを書く場所:
- AGENTS.md:
- CLAUDE.md:
- .cursor/rules:
- .github/copilot-instructions.md:
AIに任せたい範囲:
- 読むだけ
- 調査と提案まで
- 小さい編集まで
- テスト実行まで
- PR作成まで
- 公開は人間が行う
秘密情報:
- APIキー、DB情報、FTP情報、個人情報は貼らない
- 必要なら伏せ字にする
人間が承認する操作:
- 削除
- DB操作
- メール送信
- 課金
- 本番公開
- .htaccess変更
- 権限変更
コードが動く場所:
レビューする場所:
スマホから依頼するか:
破壊的変更を止める手段:
候補ツール:
- Claude Code:
- Codex:
- Cursor:
- GitHub Copilot:
最終的に選ぶツール:
選んだ理由:
作業後に確認すること:
戻し方:
AIにツール選びを相談する依頼文
迷った時は、いきなり「どれがおすすめ?」ではなく、作業範囲とリスクを渡して選んでもらいます。
次の作業に使うAI coding agentを選びたいです。
候補:
- Claude Code
- Codex
- Cursor
- GitHub Copilot
作業内容:
対象リポジトリまたはサイト:
今使っているエディタ:
GitHubで管理しているか:
ローカルで確認できるか:
本番公開が必要か:
秘密情報を扱う可能性:
削除、DB操作、メール送信、課金の可能性:
次の形式で答えてください。
1. 第一候補
2. 第二候補
3. そのツールが向いている理由
4. 任せてよい範囲
5. 任せてはいけない操作
6. ルールを書く場所
7. コードが動く場所
8. レビューする場所
9. スマホ起点で使えるか
10. 作業前に準備すること
11. 作業後に人間が確認すること
12. 失敗した時の戻し方
どのツールでも共通して止める操作
ツール選びより大事なのは、止める条件です。次の操作は、初心者が自動実行にしない方が安全です。
- 本番サイトへのアップロード、デプロイ、公開
- ファイル削除、大量置換、全体書き換え
- DBのUPDATE、DELETE、DROP、初期化
- メール送信、通知送信、外部フォーム送信
- 課金、決済、Webhook、APIキーの変更
.htaccess、権限、リダイレクト、canonical、robotsの変更- 秘密情報、個人情報、顧客情報を外部へ送る操作
AIで作ったコードを公開する前は、AIで作ったコードを公開前に確認する入口 に戻り、差分、バックアップ、秘密情報、戻し方を確認してください。
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まずは1つの作業だけで試す
最初から全部を任せるより、まずは1つの小さな作業で、提案、編集、差分確認、戻し方まで試してください。どのツールでも、作業ログと人間承認が残る形にしてから、少しずつ任せる範囲を広げるのが安全です。