AIに頼んだ修正を元に戻したい時の考え方
AIに頼んだ修正で表示が崩れたり、エラーが出たりすると、すぐに「元に戻して」と言いたくなります。ただ、焦って上書きすると、何を戻したのか分からなくなり、かえって復旧しにくくなることがあります。
この記事では、AIに頼んだ修正を戻したい時に、最初に止めること、確認すること、AIへ渡す情報を整理します。目的は、勢いで全部戻すことではなく、壊れた範囲だけを落ち着いて戻すことです。
修正の戻し方を整理する流れ
慌てて上書きせず、変更ファイル、直前バックアップ、コミット、公開状態を確認して戻すために、作業前の情報整理から確認までを1セットにします。
先に結論
戻す時は、まず作業を止めて「ローカルの変更」「本番に上げた変更」「DBや設定の変更」を分けて考えます。
- 追加の修正依頼をいったん止める
- 何が起きたかをスクショやURLで残す
- 変更ファイル一覧と直前コミットを確認する
- 戻す対象がファイルなのか、DBなのか、設定なのか分ける
- ローカルで戻して表示確認してから本番へ反映する
- 戻した理由と戻した範囲をメモする
戻し作業を相談文にする
変更ファイル、本番反映、戻す範囲、触らない範囲が混ざると危険です。先に整理してからAIへ確認してください。
AI修正ロールバックメモメーカーで、戻しすぎないための相談文を作れます。
まず追加の修正依頼を止める
一番危ないのは、原因が分からないまま「直して」「やっぱり戻して」「別案で直して」と続けることです。変更が重なると、どの操作で壊れたのか追えなくなります。
まずはAIへの新しい作業依頼を止めて、今の状態を記録します。公開URL、ローカルURL、エラーメッセージ、崩れている場所、直前に頼んだ内容をメモします。これだけで、AIに状況を説明しやすくなります。
何を戻すのかを分ける
「元に戻す」と言っても、戻す対象はいくつかあります。対象を分けずに全部戻すと、必要な修正まで消してしまうことがあります。
| 戻す対象 | 確認すること |
|---|---|
| 本文やHTML | 記事の文章、見出し、リンクだけを戻せばよいか |
| CSS | 他ページまで崩れていないか、共通スタイルを戻す必要があるか |
| PHP | 構文エラー、include、関数名、変数名の変更が原因か |
| 画像やSVG | 削除、リネーム、アップロード漏れが起きていないか |
| DBや設定 | パスワード、接続先、テーブル、管理画面設定を変えていないか |
| 本番ファイル | ローカルだけでなく、サーバー上にも反映済みか |
Gitで戻す前に考えること
Gitを使っている場合でも、いきなり強い戻し方を選ばない方が安全です。まずは、直前の変更ファイル、コミット履歴、差分を確認します。「1ファイルだけ戻す」のか「1コミット分を打ち消す」のかで、やることが変わります。
よく分からない時は、AIにコマンドを出させる前に「今の変更を消さずに、戻す候補を説明して」と頼みます。作業中の変更やユーザーが直した箇所まで消える操作は、実行前に必ず止まって確認します。
本番に上げた後は順番が大事
本番にアップロード済みの場合、ローカルだけ直っても公開サイトは直りません。反対に、本番だけ直接戻すと、ローカルとサーバーの内容がズレます。
基本は、ローカルで戻す、表示確認する、必要なファイルだけコミットまたは記録する、本番へアップロードする、本番URLで確認する、という順番です。フォームやDBが関わる時は、送信テストや登録テストまで含めて確認します。
AIに戻し方を相談する依頼文
戻す作業をAIに頼む時は、「全部戻して」ではなく、現在の状態と戻したい範囲を渡します。AIが勝手に広い範囲を触らないように、触ってよいファイルも書いておくと安全です。
AIに頼んだ修正を戻したいです。
起きている問題:
問題が出ているURL:
直前に頼んだ修正:
変更されたファイル:
本番にアップロード済みか:
戻したい状態:
触ってよい範囲:
触ってほしくない範囲:
バックアップや直前コミットの有無:
まず、戻す対象を「ファイル」「CSS」「PHP」「DB/設定」「本番反映」に分けて整理してください。
その後、今の変更を消しすぎない安全な戻し方を提案してください。
危険な戻し方を止める依頼文
AIが戻し方のコマンドや手順を出してきたら、実行前にもう一度チェックさせます。特に、作業中の変更を消す操作、DBを変更する操作、本番ファイルを上書きする操作は慎重に見ます。
次の戻し方を実行前に確認してください。
提案された手順:
(ここに貼る)
確認してほしいこと:
- 消えそうなファイルや変更はあるか
- DBや設定に影響する操作はあるか
- 本番ではなくローカルで先に試せるか
- 1ファイルだけ戻す方法はあるか
- 実行前にバックアップすべきものはあるか
- 実行後に確認するURLや画面はどこか
戻した後に確認すること
戻した直後は、エラーが消えたかだけでなく、必要だった修正まで消えていないかを見ます。戻す前の問題、戻した範囲、戻した後の表示を並べて確認します。
- 問題が出ていたページが開けるか
- 消したくなかった文章やリンクが残っているか
- 画像、SVG、CSSが読み込まれているか
- フォームや管理機能が動くか
- 本番URLでも同じ状態になっているか
戻し作業メモを残す
戻した理由を残しておくと、同じ失敗を繰り返しにくくなります。後から見た時に、なぜその修正を戻したのか、どのファイルを戻したのかが分かれば十分です。
戻し作業メモ
日付:
問題が出た修正:
起きた症状:
戻したファイル:
戻さなかったファイル:
参考にしたバックアップ/コミット:
ローカルで確認したURL:
本番で確認したURL:
残っている課題:
後から読んでも分かるように、短く整理してください。
チェックリスト
- 追加の修正依頼をいったん止めた
- 症状、URL、エラーメッセージを記録した
- 変更ファイル一覧と直前コミットを確認した
- 戻す対象をファイル、CSS、PHP、DB/設定、本番反映に分けた
- 作業中の変更を消す操作ではないか確認した
- ローカルで戻して表示確認した
- 必要なファイルだけ本番へ反映した
- 本番URLで復旧を確認した
- 戻した理由と範囲をメモした